えっあなたが?
「ウサミさん、明日デートしましょ。」
「えっええー!」
イリスさん急に何を!
「だって私とウサミが付き合ってるって設定なら、ある程度噂をばらまかなくちゃいけないでしょ。だから、ねっお願い。」
イリスさんはにっこりと笑い、首を少し傾ける。
うっかわいい。
「う、うん、わかった。」
「ありがとー、じゃ明日10時に大通りにある噴水で待ち合わせね、よろしく。」
そう言うとイリスさんは部屋を出て行った。
デートか、心配だ。
僕、女の子とまともに話したのってお母さんと妹とトトさんくらいだし、イリスさんと上手くデートできるかな?
「ふふ、楽しみですね。」
「トトさんちょっと面白がってるでしょ。」
「あっわかっちゃいます?」
「ひどいよ、もともとトトさんが言い出したことなのに。」
「ごめんなさい。でも気になるので明日こっそりと付いてい行ってもいいですか?」
「もうトトさん!ダメだからね!」
ハハハとトトさんが笑う。
完全に遊ばれてるな。
「ウサミさん、明日のお休みもらいに行かないと行けませんね。」
「そうだね、お休みをもらうってどうすればいいの?」
「この部屋の隣の隣が研究室長のカレットさんの部屋なのでそこに行ってお休みくださいって言えば大丈夫ですよ。」
研究室長か、どんな人かな?
忘れないうちに行ってこよ。
トトさんの研究室を出てカレットさんの部屋に向かう。
ドアをノックすると、どうぞと声が帰って来た。
「失礼します。」
ドアを開けると三つ並んだ本棚、なんだかよくわからないものが並んだ棚と机、大きな鍋が置いてあるコンロとそれらしい雰囲気の中に白い服を着た銀のロングヘアーの子供がぽつんと立っていた。
「ウサミくんか、何用かな?」
「あ、えっとカレットさんに会いに来たんだけど、君はカレットさんの娘さんかな?」
「カレットは私だよ。ふふ、若く見られるとは嬉しいな。」
「えっ、あなたがカレットさん?何歳なんですか?」
「ん、女性に年を聞くのはあまりよくないぞ。」
「すみません。」
怒られちゃった、でもホント何歳なんだろ?
どうみても7、8歳くらいの女の子にしか見えないよ。
気になる~、後でトトさんに聞いてみよ。
「で、用は何かな?」
「はい、明日お休みをもらいたくて来たんですけど。」
「休みか、いいぞ、君は先の戦争で大いに働いてくれたからな、しっかりと休みたまえ。」
「ありがとうございます。」
一応上司になるから敬語を使わないといけないけど、カレットさんの見た目だとついタメ口使っちゃいそう、気を付けなきゃ。
「どうかね、こちらの暮らしは?」
「はい、最初は戸惑いましたけど、トトさんとかよくしてくれる人が何人か居るのでなんとかやってます。」
「そうか、まあ困ったことがあれば私にも言ってくれ、力になろう。」
「ありがとうございます。」
よかった、カレットさんもいい人そうだ。
あっそうだ。
「カレットさん、一つお願いをしてもいいですか?」
「何かな?」
「お給料を早めに頂くことってできないですか?」
デートするんだったらちゃんとした服を着てった方がいいよね。
「ハハハ、金に困っているのか。うん、ウサミくんとトトに褒美を出すという話があったから、それを早めてもらうとしよう。この後アルス様に話しておくから、トトの研究室で待っているといい。」
「よろしくお願いします。」
カレットは早速アルス様の所に行くというので、トトさんの研究室に戻った。
「お帰りなさい、どうでしたか?」
「うん、お休みはもらえたよ。あと、ちょっと聞きたいんだけどカレットさんって何歳なの?」
「ああ、あの見た目ですもんね、カレットさんは確か42歳ですよ。」
「よ、よんじゅうにー!」
僕のお母さんと同い年!あの見た目で!
はぁ~なんかすごいな~。




