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僕で大丈夫ですか?  作者: 誠也
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じゃあね

お昼に差し掛かった頃魔法使いの人が最後の家を直す。

町の復興にあたっていた人達はそれを見届けるとお疲れ様という声を発した。


「これで終わりだね。お昼からは何する?」

「何ってまたお城での仕事ですよ。ブルークはどうするんです?」

「そおだな、取り敢えず向こうに戻ろおかなあ。」

「えっブルーク行っちゃうの!一緒に居ようよ。」

「ウサミありがとな。でも、兵士になったってのに勝手に出てきたことになってるからなあ、戻らねえと。」

「そっか、そうだよね、じゃあせめてお昼ご飯は一緒に食べよ。」


ああ、とブルークは頷いた。

お昼ご飯はジーナさんのお店に行った。

店内は酒場だというのに昼間から繁盛してて、席が七割埋まっていた。

よく見るとさっきまで一緒に作業をしてた兵士さん達だった。

兵士さん達昼間からお酒飲んでていいのかな?

空いている席に腰を下ろし、料理を注文する。

もちろんお酒は注文しない。


「ねぇブルークは戻ったら兵士を続けるの?」

「そおだな、兵士はもうやめとくかなあ。また畑仕事に戻ろおと思う。前に二人がグラード様とガンサイ様に水害の対策を教えてくれたんだろ?ならこれからは畑仕事も安定すんじやねえかと思うしな。」

「そっか。」


ブルークが畑仕事につくのは賛成だ。

優しいブルークが戦いに出るのはなんだか嫌だから。

でも、畑仕事ってことはその場所で毎日作物に付いてなきゃいけないんだよね。

こっちから会いに行かなきゃ。

料理を平らげて会計を済ませると、ブルークはもう行くと言うので、町の入口の門まで見送りに行く。


「それじゃあな。野菜ができたら持ってくっからな。」

「うん、僕も会いに行くよ。」


手を振り別れを告げる。

もう会えないって訳じゃないけど、やっぱり寂しいな。


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