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夏生詩集3

バスを追いかける

作者: 夏生

バスを追いかけた

あの場所から逃げるために


バスを追いかける足は

思ったより軽かった

あの場所においていったのだ


いろいろのいろを


切り離したわけじゃない

切り離されていたことに

気づかなかった


違う

違ったのだ

夢の中にいたのだ

心地よくやさしく

何もかも包み込めるような

気がした途方もなく


アスファルトから立ち上る

揺らぎの中

生あたたかい風は

何も教えてくれはしない


誰もそばに居ない

居ない


バスを追いかけた

追いかけたのは

あの場所から逃げるため


安らぎあたたかな

眼差し消えた

あの場所から





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