警備隊の歓迎
ふう、緊張したーーなんなんだよ。この警備隊強面のおっさんしかいないのか?
まずは、寝床の確認しないと安心できないよね。
通りを歩いてみてると、異世界情緒があふれてますね~
屋台とかいっぱいあるし、
あ、リザードマン的なのいますよ!常々思ってたんだけど異世界系のリザードマンって肌冷たいのかな?今度確かめてみようかな。機会があればだけど。
街並み的には、ドイツのカルフに似てるな。いかにも中世な感じですよ。
テクテク歩いてたらありました。でもここホントに宿舎?って感じの佇まいなんですけど。だって、普通にちょっと大きい周りと同じ民家なんですもん見た目、かろうじて名札が掛けられてるからわかったけど。
「すいませーん。こんにちわー」
中に入って見て、思ったけど、やっぱここ民家だわ。
「はい。はーい。」
「どーも、お世話になる、タクミ カギヤマです。」
なかなか、元気のいいおばちゃんが出てきた。よかった、おっさんじゃない。
うん、ココ大事
「話は、旦那から聞いてるよ。部屋は2階の一番左奥の真ん中の部屋だからね。それと鍵だよ。」
「ありがとうございます。左奥ですね。」
ん?旦那今聞き逃せない一言が聞こえたぞ。
「すいません、お名前伺っても?」
「ああ、ニーシャ・カインクレリだよ。」
あの筋肉嫁さんいたのかよ。ちょっとびっくりだよ。しかも、割と綺麗な感じの奥さんですよ。
「それと、朝飯は1の鐘からだからね、夜は5の鐘でいらないときはいいな。昼は警備隊の方で出ると思うからね。」
イシュタリテでは、鐘で時間を分けてるわけだけど鐘はぜんぶで1から7の鐘まであるんだよ。1の鐘が恐らく朝の6時から7時くらい3の鐘が昼くらい5の鐘が6時から7時くらいみたいだ。
2階に上がって見たけど、部屋数はあまり多くないな左右5部屋ずつで合計10部屋しかない、もしかして警備隊って人員不足?いきなり崖っぷちスタートとかもう嫌ですよ。
俺の部屋の前に立ったときちょうど、後ろからドアの音が聞こえた。
「ん~見ない顔だね、新人君かな?僕はエステルだよ。よろしくね。」
「初めまして、タクミです。よろしくおねがいします」
「うん。うん。何か聞きたいことがあったら、僕に何でも言ってね。」
さわやかなイケメン先輩はいい人そうだな。できる人って感じだ。だけどイケメンはゆるさん絶対だ!
部屋の中は、大体7畳くらいだろうか、ベッドと机とクローゼットがあって割と快適そうな部屋でした。
そこで、鐘がなった。おそらく4の鐘だろうし、疲れたから夕飯まで寝よう。
コンコン
うーん、ここは何処だ?
「何、寝ぼけてんだ。飯の時間だぞ。下に降りてこい。」
そうでした、ここは異世界でした。でも目が覚めたら筋肉ムキムキのおっさんってもうやだよ。
食堂のドアを開けたらそこでは・・・・
おっさんパーティーでしたーーーーーーー。
10数人のおっさんがテーブル囲ってるなんてちょっとしたホラーですよ。
とりあえず適当にあいてる席に腰かけた。
「みんな、こいつが今日入った新人だ。おい、挨拶しろ。」
マジでか、こういう時なんか言った方がいいのか?当たり障りのないように言っとくか。
「明日からお世話になります。タクミ カギヤマです。右も左もわかりませんがよろしくお願いします。」
「こいつは、浮世人だから常識とかすっ飛んでるからそこんとこよろしく頼むな。」
おう、よろしくなぁーーとか頼むぞーとかあちこちから聞こえる。ていうかみんな酒飲んでない?
「ここに、いない奴も多いけどみんないいやつだからな。」
まあ冒険者じゃなくても、こんな感じもいいかもな。
「タクミほらジョッキを持て。」
「新しい警備隊員にかんぱーーーーーーい!!!!」
「「かんぱーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!」」