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200字小説・300字小説

恋のキューピット

作者: 柿原 凛

 僕はいつでも彼女の隣にいる。最近、友達が気を使ってくれるのだ。まさに、恋のキューピット。

 僕はいつでも内向きで何も話せない。でも、友達がいてくれれば大丈夫。この前なんか笑いも取れた。それもやはりその友達がその場を盛り上げてくれたからで。

 でもなぜだろう。最近よく、彼女は僕の前にいる。

 僕は彼女の背中と、友達の照れくさそうな笑顔が見れる場所にいる。

 恋の矢を直接放とうとしているのを、僕はただ見ているだけだ。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 短いながら、なかなか奥の深いお話だと感じました。 切ないですねぇ。年齢が明記されていないので、自由に想像でき、自分に当てはめられる。 楽しく読めました。
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