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私が魔王を倒しました。 とある書記官と5人の嘘つき勇者  作者: みさと
第三章 軽口のアイゼンハウアー
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5話 検証の結果……

 朝食を終えたヴィンスは、早速資料とのにらめっこを始めた。

 王都から運んできた資料を取り出し、アイゼンハウアーが訪れたであろう日を探す。

 その日に行われた、職員の入力資料を確認。

 あった。



 住民番号の有無……問題なし。

 有効な身分証明書の提出……問題なし。

 筆跡……問題なし。



 一つ一つの項目を、多種多様な資料と照らし合わせて確認していく。

 だが――全てに問題がない。



 完璧な通行申請書だ。



 当然、この展開をヴィンスは予想していなかったわけではない。

 相手を本気で欺こうとするならば、筆跡、身分証明、住民番号の偽装くらい本気でやるだろう。



 だが、絶対に欺けない部分が一つある。


 そして、その鑑定結果がそろそろ到着するはず――


「ヴィンス殿」


 一人の兵士がヴィンスに近づいてきた。


「王都からの早馬です。これをと」


 差し出された手紙をヴィンスは受け取る。

 封筒には王都技術局の印がされていた。

 ヴィンスが技術局に依頼したのは、アイゼンハウアーが使っていた印章の鑑定だ。

 印章は登録制であり、変える場合も王都に届け出を出さなければならない決まりだ。

 全く違う印章を使っていれば、即偽造確定。

 アイゼンハウアーの書類は全てが瓦解する。

 ヴィンスはゆっくりと封筒を開け、中に入っていた紙を広げる。



 検証結果――



 一致――

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