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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

グリフォナージュ・ブリュット

作者:陸海空我
 クリスマスの夜、主人公・賭(かける)とヒロイン・杏(あんず)は差し違えるが両者ともに一命を取り止めた。かつて恋人だった二人の身に起きたこの出来事は、杏を縛る運命などという大層な名の付いた下らぬ偶然などではなく、賭が命を賭して生み出した必然の結果だ。
 賭はいじめられている少年・犀(さい)を助け、親友になるが、両親の離婚を機に転校する犀。二人の時間がすべてだった賭は絶望、以来「幸せは掴めない」と目先の幸福だけを優先する。高校生になった賭の前に押しの強い転校生・杏が現れ、恋仲へと発展。同時期に後輩・花梨と従姉・椿に告白されるが、「杏と結婚する訳ではない」と二人の告白を承諾。
 デートの最中、賭の考えを悟った杏は別れを告げる。翌日、悪友・日脚から杏と付き合っている旨を聞かされ、動揺する間もなく花梨と椿に二股がバレて破局。
 孤立してようやく事の大きさに気付いた賭は二人と対話を経て、関係改善。杏に謝るため接触を図る賭の前に立ち塞がる日脚。明らかになる杏の胸中。
 杏は女になった犀だった。
 吹雪く夜、電話を終えた賭は杏と対峙。怒りと喜び、杏の掲げる愛が賭の殺意を駆り立てる。
 惚れた責任を果たさんと己を呪うのが女の愛なら、己が死ぬまで恨まれるのが男の愛だった。
 片や、命を奪う為。片や、心を奪う為。親友を弔う刃が互いを穿つ。
 救急車のサイレンが聞こえ、勝ちを確信したところで賭は意識を失った。
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