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幻想奇譚

白昼夢で見た喫茶

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


大して関係の無い話。よく分からん地雷な話など。

小京都の話を描きたくて、結局書けなくて今に至ります。

(清水の舞台から飛び降りる覚悟で〜)

書くなら真っ赤な紅葉の元で、渡が口吸いされる方があってる気がします。


※幻想奇譚の恋愛描写が地雷な方々っていらっしゃいます!?

※私がそうな気がするので、他の方もいらっしゃるのでは無いかと。

※特に皆様抵抗がないなら、何時の日か突っ込むと思います。

綺麗な紅葉が見えた日でも。

「申し訳御座いません。ただいま満席となっておりまして……」

「あら。左様で御座いますか。ではまたの機会に」

まぁ、そんな日もきっとあるでしょう。ではまた改めて。

私は行きつけの喫茶店を訪れておりました。しかし残念な事に只今満席との事。では、街を散策した後に帰宅すると致しましょう。

そう思って道路沿いを歩いて居た時の事。素敵な出会いがお一つ。

時々香る異国のスパイスの香りに混じる様にして、そこは御座いました。目印となる看板はなく、ただ二階へと続く階段に寄り添う様にして、メニュー表が。まさか……こんな所に喫茶店が……?

目を擦ってもう一度。見間違えなどではありません。しっかりとそこにはメニュー表が御座いました。愛らしい洋菓子達が私を誘って下さいます。初めての場所、隠れ家的な喫茶店。一見さんお断りでは無いことを祈りながら、私は階段を登りました。

きゅっと絞られたその先、異国が描かれた壁に胸を踊らせて、木枠のドアを開けると、メルヘンな世界が広がっておりました。

「いらっしゃいませ」

焦げ茶の木々で彩られた店内。扉を開けるとまずはカウンターが視界いっぱいに広がります。壁一面には有り余る程のカップ達。人に選ばれるのをずっとお待ちになっている様です。

ふと左右に首を振ると、テーブル席。ほんのりと漂う珈琲の香りが此処が純喫茶である事を雄弁に語っております。

とても素敵なのです。兎に角この世界観が。でもそれ以上に私の心を射抜いたのは、陶器オブジェ達。カウンターの屋根裏から逆立ちしたまま此方をじっと覗いております。可愛いらしい海外の女の子。赤いチョッキを着た白兎。此処が現実である事を忘れてしまいそうです。

店主様が装飾に拘ってこの空間を作り上げているのがひしひしと伝わって参ります。

「すみません。ブレンド珈琲とフルーツケーキをお願いします」

一目惚れ、してしまったのです。凝縮されたパウンドに、ぎっしりとドライフルーツが練り込まれた断面に。とても美味しいもの……。今からとても楽しみです。

珈琲が入れられるまでの間、暫しこの空気に酔いしれたいと思います。瞬きをしたら一瞬にして、街の外に放り出されてしまいそうな繊細な空間……。どうか、夢ではありませんように。

「お待たせ致しました。珈琲とフルーツケーキです」

花柄のお皿にちょこんと乗せられた、アップルパイのような上辺。けれども断面に目を向ければ全くの別物である事が分かります。写真で拝見させて戴いた通りの外観。ぎっしりのレーズン、ナッツ。

フォークを入れた途端に容易く崩れてしまう程に、ほろほろです。それでは一口。しっとりした食感の中に甘く圧縮された果実。思った通り。とても美味しゅう御座います。一緒にお頼みした珈琲も、苦味の中に厚みが御座います。

あぁ……良いものですね。こうやって新しいお店にお邪魔させて戴くのも。繊細な空間。きっと外に出たら白昼夢にされてしまう空間。でも、確かにそこにあるのです。

この思い出を夢で終わらせない為、また訪れたいと思います。

まず一言。

渡の口調が絶賛迷子中です!!


モデルとなったお店がありますが、ご許可とってないので、相変わらず、ぼかしまくってます。

(ヒントは相変わらず散らばってます)

ぬぼーっと街中歩いていたら、物凄いひっそりとした場所にメニュー表があるんですよ。

吃驚しちゃって。周りの空気からもこんな所に!? みたいな。

あまりにも素敵過ぎて、夢でも見てんじゃないかと思った本日です。夢だと言われても信じます。はい。

(まだ夢だと思ってますよ。この作者)


此処の珈琲もケーキも美味しいです。

渡が通い詰めてる喫茶店よりも、ちょっと苦味が強め。

霞みません。砂糖とミルクぐらいじゃ。

でもそれがまた美味しい……。

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