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灰の魔女 ~アオイ日だまりへ~  作者: 功野 涼し
魔界の森 ~それぞれの戦い~
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アイネとカノン

「あ~まずいな、ここも手が回ってるか……」

ミカは悔しそうに言う。

 葵達と離ればなれになって4日。

魔界の森に落ちたミカは周辺を探してみたものの葵達の手がかりは掴めなかった。

 とりあえず天使の住む村へ行ってみたのだが、トリスが派遣したと思われる天使の兵が配置されていて踏み込めずにいた。

 配置されてない所を探してみたが今回もダメだった。


「手詰まりだな、葵達の無事を知るのとお義母様に会ってこれを解いて貰うには……どうにか方法は……」


「ん?あれは……」

ミカの視線の先にはブロンドの短髪で凛々しい顔立ちの女性。真面目そうな白い鎧を着た女騎士は村人と話している。


「アイネか……あれが来るってことはトリスも本気だな。

ふーむ、あいつ使えないかな」



その日の夜、森の一角で天使の部隊が夜営を行っていた。

「アイネ様周辺の警備終わりました、異常はありません」

「あぁ、ご苦労様。下がって休んでくれ」

「はっ」

部下を下げた後、アイネは焚き火に薪をくべ、火を見つめながら

「……いるんでしょ」

呟くように言う。


「ちぇ、ばれてたか」

森の木の影からミカが現れる。

「ミカ様、貴女は魔女と結託して天使を裏切った事になっています。何があったのかは分かりませんが命令である以上捕らえるか、切るしかありません」


「ちょっ、もーーちょっとだけ聞きたいだけなのに、頭固いなーー」

ミカの文句に対し若干何か言いたそうなアイネを無視して話を続ける。


「あお……灰の魔女とかどうなったか知らないか?」

「……私たちの命はミカ、ニサ、魔女、魔物の討伐。そして貴女が初めての討伐者になります」

「そうか、ありがとうアイネ」

「一応聞きますが投降する気は無いですよね」

「ないね」

「では」「ジャスティ-」

「ベガルタ」「トリステス」

アイネは刀身の長く、銀色をベースにシンプルな装飾の西洋の剣。

それに対し盾と剣で応戦するミカ。



「アイネ様!私たちも戦います」

2人の戦いの音を聞きつけ天使の兵が集まりだすが

「いい、君たち巻き込まれるぞ。下がっていろ」

アイネが兵を下げる。

「優しいな、アイネ」「ティア」

ミカの放った光の矢を弾きながら

「大切な兵ですから。ミカ様もボロボロですが大丈夫ですか?」

アイネが余裕の表情で答える。


「大丈夫!気遣いどーも」

そう答えるミカは誰の目から見ても無理しているのが分かった。


「はぁ、やっぱり強いな」

そう言いながら頭上にリングを召喚し閃光を放つ。

ガシュン!!

その閃光を剣で弾き上空へと閃光は消えていった。


「事務職である貴女がここまで戦えるのは驚きましたがここまでです」

「やらせるか!」

ミカは剣を握りしめアイネと打ち合うが長くは続かず剣は弾かれミカは片膝をつく。

「はぁ、はぁ、何か方法は、せめてこれが解ければ……」

アイネが剣を握りしめたとき


「ガルディエーヌ」


大きな盾が2人の間に突き刺さる。その刺さった盾にふわりと着地する少女。

 ブロンドの長い髪にニサとっくりな顔。髪につけている小さなリボンが可愛らしさを引き立てている。

少女は静かに口を開く


「アイネ様、ミカ様ここはお互い引いて頂けませんか?」

「カノン、君は私の邪魔をするのか?」

アイネが怒ったように言う

「いいえ、私はソフィー様の命でミカ様を連れて来るように言われました」

「私はトリス様からの命で裏切り者2名と他2名を討伐せよと言われてる」

「でしたら裏切り者に関してはソフィー様、司法の方で身柄を預からせて頂き、罪が確定次第トリス様へ引き渡すということでどうでしょう?」

「だが!」


アイネが食い下がるが

「疑わしき者を然るべき場所で裁く。大切な事だと思います。アイネ様もそう思いませんか?」

 カノンの静かながらも意思の強さを感じる言葉にアイネはちょっと悔しそうに

「……分かった身柄は任せよう。刑が決まり次第連絡してくれ」

「はい、約束します」


カノンはミカの方を向いて

「ミカ様、ソフィー様がお待ちです。御同行お願いします」

ミカは手を縛られ馬車に乗せられる。



「手は痛くありませんか?一応規則ですので縛らせてもらいましたが、痛ければ緩めますが」

馬車に揺られる道中カノンに訪ねられる。

「大丈夫、ありがとう。

カノンの方はあんなことして大丈夫なのか?

アイネは隊長だろ」

「大丈夫でしょう」

「でしょうって……」

「それよりミカ様、妹のニサがお世話になっております」

「ニサにはこっちが助けられてるよ。話し聞く?」

「是非、お願いします」





   ーーー葵ちゃんの修行①ーーー


 私は今、池に刺さった高さ4メートル位の棒の上に立っています。

 足元10センチもないんで片足でぷるぷるしてます。

「葵ちゃん、確認ね、わたしが盾と言ったら盾でガード、剣と言ったら剣で攻撃、弓と言ったら矢を放つ、棒って言ったらその場でぐるぐる回す、良いわね」

「じゃあ、いくわ」

「盾」

「た、盾」

なんかぐちゃぐちゃな四角い物体を出してしまう。

「違うわ」

そう言って私に向かい合って棒の上に立つリエンさんは回し蹴りを華麗に決める。

バシャーーーーン!!

池に落ちる。

「葵ちゃーん、15秒以内にそこから出ないと死ぬわ」

後ろを振り替えると水の刃が鮫の背ビレのように襲ってくる!

「うわわゎゎゎ!」

死ぬ気で岸まで必死に泳ぐ。

魔女修行は続く……

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