パジャマパーティー(開催)
買い物が終わった後、訓練を行う、魔女と天使と魔物。葵の成長もあり実戦形式で行われる訓練に女の子分は全く感じられない。
「くらえ!爆炎塵華!!」
「なんの!ベアークローからのデスシザース スラッシュ!」
「エ……エんじぇるあろー?」
「あの~?わたくし見て良いですの?一応敵なのですけど?」
「うん、良いよ。なんならリハビリがてら加わる?」
「いっいえ、遠慮させていただきますわ」
「ところで気になってたのですけど、さっきからなに叫んでますの?」
「あれは必殺技名!」
「ニサちゃんも言ってるじゃん!なんだっけ「ぴおって」とか」
「ピオッジャ?あれは武器の魔法の発現に必要なんですの」
「ニサちゃんはそのまま続けてくれたら良いから」
「??よく分かりませんけど、分かりましたわ」
夕方、カレーを作り食卓につく。
お嬢様は待ちきれないのかそわそわしている。
「今日はただのカレーではありません!」
「カツがつきます!カツカレーです!ついでにお好みでチーズも用意してるから入れてね」
「あたし入れるー、チーズうまいよな」
「カツ……チーズ……をカレーに?」
「美味しいよ!チーズは好みだから試しに端の方に入れて味みてみたら?」
カツカレー、チーズトッピング。
一口食べる…………
「なっ、なんですの!このカレーの辛味をまろやかにしつつチーズの濃厚な濃く!それに負けじと主張してくるカツといいこれは……」
「あーーーうるさいニサ!お前も最近おかしいぞ!」
楽しい夕食も終わり本番がやってくる(私の)
「さーみんな写真撮るよ、舞!笑う!、ほらニサちゃん下向かない!ミカ、死んだふりはやめて!」
パジャマ姿で写真を撮られる3人。
「マイ!お前がパジャマパーティー良いじゃんとか言ったのが悪い!」
「パジャマパーティーって聞いたときパーティーって言うから飲み食いするものかと思ったんだけど……へへっ」
「パジャマ これ可愛いですわ……」
「ニサ!お前アオイに影響され始めてるな!」
凄く楽しかった私たちは床に布団を敷いて寝る。
楽しい……本当に楽しい。いつまでもこのままなら良いのに。
でもそれは多分ない…………
「寝れないの?」
「ん?あぁ、まあね」
マンションのベランダで夜風にあたるミカに話しかける。
「ミカ転校してきたときより明るくなったよね」
「そりゃまあ、ギャップというか……慣れない環境に緊張もするよ」
「天使でも?」
「当たり前じゃん、アオイも会ったときより明るくなったよね。ちょっといき過ぎだけど」
「ミカ達に会えたおかげ、ありがとう」
「それはどういたしまして」
………………
「ミカさぁ、舞もだけど」
「私にまだ何か隠してるでしょ?」
「!!??」