金髪のクラスメイト
事故があってしばらくはお母さんの妹である叔母さんの住む東京で過ごしていたが、私の強い希望で元住んでいた地方に戻り元の学校に通っている。
友達や先生達が気を使っているのもあるけど私もどう接して良いか分からず、なんとなく距離が出来てちょっと居心地悪い。
「アオイ、帰りクレープ食べに行こうゼイ!」
そんな私にカタカナ混じりな日本語で話しかけるのは同じクラスの 「ミカ テレーゼ」 高校2年生に進級したときに転校してきたアメリカ人だ。
ブロンドのショートヘアーにエメラルドグリーンの目。肌も綺麗で笑顔が可愛らしい。まるで天使みたいな子だ。
私の事情については話しているのだが、気にせず接してくれる。
「一昨日マカロン食べに行ったばっかりじゃん」
正直あまり乗り気ではない私は遠回しに断った。
「フム、あれは美味しかった。
外の生地も美しく、なにより上品な甘さ。あれを作る職人は大したものだナ」
幸せそうな顔でミカは語る。
「今回のクレープ、ただのクレープではないゾ! 和菓子屋が作る何でもそば粉を練った生地をベースにした和風クレープらしい。中身も素材にこだわっていて……」
そう聞いている内にクレープ食べたくなった私は
「うん、分かった行こう。ミカの情熱に負けたよ」
とミカの情熱に負けたことにする。
「じゃあ今から行こうゼイ!」
「いや学校終わってからにしようよ」
「終わってからでは遅いかもしない、だから今から行こうヨ」
「いや意味分かんないし」
そんなくだらないやり取りをしている内に次の授業が始まるチャイムが鳴る。
「ほら、後1時間で終わりじゃん。頑張るよ!」
「ム~、クレープ食べたイーー」
「我慢、我慢」
と自分にも言い聞かせながら授業の準備を進める。
「和風クレープか楽しみ」
と小さく呟く私。




