表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/108

プロローグ2

私の名前は 日向ひむか あおい 現在16歳の高校2年生。


 若干オタクが入っているが、「○○入りドリンクがきてる!」「今年流行る絶品スイーツ!」とか聞けば友達と並んで手入れSNSにあげたり、ファッションの流行を追いかけたりする普通の女子高生だった。

 

 あの事故で病院へ搬送された私は、お腹と左上の額は切れ、右足のふくらはぎには大きい鉄の破片が刺さりあちこちに細かいガラス片なんかが食い込んでたらしい。

 中でも右腕は肩から手首まで激しく火傷を被い皮膚移植までしている。


 額の傷を隠すため前髪は伸ばし、足の傷はニーソックスで隠す。腕の火傷は日よけ用のアームカバーで隠している。

 もちろん学校に許可をもらっているのでアームカバーつけたまま学校に行ってるしプールの授業なんかは免除されている。

 この傷痕を見るとあの事故が現実だったんだと実感する。

 

 バスが転落して落ちたときより落ちた後の火災で亡くなった人の方が多いと言われている状況で右腕しか火傷していないのは奇跡的なことだと言われた。


 この右腕、退院したときは移植後や皮膚の変色なんかで酷い火傷後って感じだったのだけど、だんだん黒いところが出てきて文字みたいになり、今では肩から手首までを螺旋状に巻いている。

 病院の先生からは火傷後の変色で問題は無いって言われたけど「本当?」って感じだ。

 

 それで本題。体の異変についてだが、まず身体能力めちゃくちゃ(私的に)上がった。

 測ってはないけど100mを10秒台前半いくんじゃないかって位速くなってるし、フルマラソンは余裕で走れる体力に、近所のブロック屏(推定1m)を助走無しで飛び乗れる。

 後、目が良くなった。前はコンタクトを着けていたけど今は無くてもハッキリ見える。

 

 そしてなんと火が操れる!


 今住んでいるアパートが停電になって、オール電化の影響をもろに受けた日。備えてあったカセットコンロで温めていたレトルトカレーの袋を取りだそうと右手を伸ばしたら突然コンロの火が大きくなった。

 あわてて手を引っ込めると火は元の大きさに戻った。


「ガス漏れ?」と思ったけど恐る恐るもう一度右手を伸ばすと火はまた大きくなる。

 ただその火は攻撃的ではなくなんとなく優しい気がした。火の勢いが増したのも「燃やすぞー!」ではなく「気づいて!」って感じだった気がする。


 試しに火に向かって「右に傾向いて」って念じたらコンロの火が一斉に右へ傾いた。偶然だろうと「今度は左!」やはり左へ傾く。「炎を大きく」と念じれば2倍位の大きさに大きくなった。

 ただ正直分かりにくい。火を操ってるように見えるが空気が動いて、たまたまそう見えただけの気もする。


 ちょっと考え、少しオタクな私(自称)はベタベタな火の技で炎が渦を巻く「ファイヤートルネード」をコンロの火に実行させることにした。

 炎が渦を巻けば流石に空気の流れのせいとは言えないだろうと思い実行に移す。


 そこでふっと思う


「呪文的な物はあった方が良いのか? 雰囲気が大事かも……」


 いやでも、なに、呪文て


「コンロの炎よ 我が呼び掛けに応え敵を焼き尽くす炎の渦となりて今ココに ファイヤートルネード!!」


 とか……うん恥ずかしすぎる。というか痛い。


 そもそも火が渦を巻いたら凄いけど多分巻かない。その後この鍋に入っているレトルトのカレーを暗い部屋で食べると思うと余計に虚しくなる。ココは普通な感じでいこう。


 火に向かって「炎の渦……こうぐるぐるって感じで~」と呟きながら右手をかざし


「ファイヤーとりゅ……」


  噛んだ!!!


 恥ずかしい気持ちのままコンロを見たら火が鍋を包むようにぐるぐる回ってる……。


「えっ…なにこれ」


 よく分からない。しばらく火はぐるぐる回っていたけど疲れたようにゆっくり元の形に戻っていった。


 それから数日、コンロやライター、マッチなんかでも試してみたけど間違いなく火が動かせる。

 ただ自力で火を起こすことは出来なく火そのものが必要、火の勢いを2倍程度にするのと火が動かせるだけだと分かった。


 正直身体能力が上がったのを除けば微妙な能力、使い道も手品位しか思い付かないし、人に話すことでもない。あっ、キャンプでは使えるかも。


 ちなみに鍋で温めていたレトルトカレーは超熱々だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ