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ハナコさん、暴れすぎッ!  作者: 鷲空 燈
最終章 『狂信の果て』【樹神幸子】 ※【第Ⅱ部、Ⅲ部ダイジェスト】   
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第39話 【樹神幸子の秘密】

【◆祐子、教団潜入シーン説明】



 ――「祐子が教団へのスパイを買って出たのよ。わたしとマリアは面が割れて打つ手無しだった……」


 ――「名城祐子か……。まるで死に急いでるように聞こえるな……」


 ――「……」


 


 祐子、幸真教本部の最奥にて、サチコの母親を確認。

 急いで刃那子に連絡する。

 しかしその直後に捕まる

 捕まって洗脳(《補足》:ピエロ面の不思議な力)

 さらに、”黒のバッジ”で祐子が変わった。

 でも、必死に抵抗して、揺れ動いていた。

 

《補足》:祐子は純真だが、”サチコ”に対する妄執が黒バッジに反応した。

《補足》:ピエロ面は、祐子の”真っ黒い純真さ(《補足》:“愛”が根底の欲望)”を見誤っている。(操作できていると過信)

 

 そして(半分狂った)祐子が、千葉山(クズ男)を殺害する。

《補足》:第0話のシーンへ。



 ★

 


 ――「祐子が田中さんのところでクズ男を殺したのよ……。わたしの会社も、秘書が洗脳されて、乗っ取られちゃうしね」


(《補足》: 刃那子の秘書、明里が、バッジの力で操られた )

(《補足》:「サッちゃんの家」も襲われたが、ウェイトレス・桃恵が撃退。

《補足》:実は、そこで働くドジっ子ウェイトレス桃恵は”田中”が派遣していた、凄腕エージェントだった)

 

 いたるところにいる教団員から、あまつかまりあと共に逃亡しながら、祐子の情報の場所へ向かった

 

 ――「秀馬も一緒よ……。ついでにサングラスくんも」


  


【◆教団本部シーン】の説明(探偵病室)




 ――「わたしがおとりになって、ピエロ面を呼び出して、その間にサッちゃんのお母さんを連れ出したのよ」


《補足》:電話で呼び出す。

《補足》:幸真教の秘密をばらすとカマをかけた。

 

 ――「マリアはどうした? やつに頼めば……」

 

 ――「マリアが戦闘をするにはルールがあって、手が出せないの。だからマリアは救出チームの補助に行ってもらったわ」



《補足》:マリアは、サチコに直接影響すること以外は、手出しできず。探偵の治療もできず。

《補足》:光恵さんのときは、光恵が殺されるとサチコに悪影響が出るから(プラス、光恵本人の強い願いが必要だった)


 

 ――「他のメンバー?」

 

 ――「雪菜、典子、美冬、祐子 そして留置所で会った女ギャングの仲間達よ」

 

 ――「ギャング? あぁ、留置所で知り合ったやつか。それで戦闘はどうなった?」

 

 ――「負けたわ……。手も足も出なかった……。そのとき、サングラスくんが、わたしをかばって……」


 ――「そうか……」



《補足》:刃那子はピエロ面の”言霊”に翻弄された。

《補足》:言霊については次で説明


  


【◆安全な場所のシーン】(謎解き回)(《補足》:病室:探偵に説明)

 


 ~以下回想~

 

 

 マリアが、サチコの母を調べ、驚いていた(母は意思がない人形のよう)

 

「これは……まさか……サチコさんの呪い?」

 

《補足》:マリアは、サチコに、母の呪いがかかっていると思っていた。

《補足》:でも実は、サチコを呪っていたのは、自分自身だった。

《補足》:母親には逆に、サチコの呪いがかかっていた(《補足》:サチコを愛せない呪い)

《補足》:サチコは、過去に父親が事故で死んだのを、自分が”言霊”を使ったからだと思い込んでいた。そのため、自分を罰する呪いを周囲に振りまく。

 


 ★

 

 

 ――「言霊?」 

 

 ――「えぇ、サッちゃんの一族は、昔からある”言霊使い”の家系だったの」

 

 ――「言葉に力を乗せるってやつか……。じゃあ父親は、本当にサチコが?」

 

 ――「いえ、殺したのはサッちゃんの叔父、お母さんの弟だったわ。そいつが”ピエロ面の男”よ。お母さんを利用して教団バッジを作ったの。バッジをつかうと、”悪感情”を上位のバッジを持つ者のパワーに変えるの。でも、どうしても浄化できない負の感情を、悪党に黒のバッジを渡して、発散させてたの」

 

 ――「どうして、そんな魔法みたいな真似が?」

 

 ――「サッちゃんと魂がリンクしたお母さんの中に、サッちゃんの世界の力が流れ込んでいたの。いわゆる魔力ってやつよ。正確には”マナ”って言うらしいけどね。お母さんは、サッちゃんの呪いに抵抗して、精神を病んでしまっていたのよ。それを叔父……ピエロに利用されて教祖に祭り上げられたのね。教団の力の秘密は、サッちゃんのお母さんだったのよ」


(《補足》:サッちゃんの呪い:サチコが母親にかけた、自分を憎むようにする呪い)

 

 ――「まさか、おまえの強さや、運の良さは……」

 

 ――「そう、わたし……いえ、わたし達五人にも、サッちゃんの祝福がかかっていたのよ。五人とも、ずっとサッちゃんと魂がリンクしていたの」

 

 ――「は? おまえはともかく、他の連中は、サチコをいじめたのにか?」

 

 ――「……いじめたのは、サッちゃんがそう望んだからよ。サッちゃんは、自分が一定以上の幸せを掴むと発動する、とても大きな呪いを、自分にかけてたのよ」


 ――「自分に……呪いを?」

 

 ――「えぇ……。叔父――ピエロ面の男――が、自分の弱い言霊を使って、父親を殺したのはサッちゃんだって、そう信じ込ませたからよ……。サッちゃんとお母さんを引き離して、姉であるお母さんを独り占めしたかったんでしょうね。とんだシスコンだわ」

 

 ――「そうだったのか……。あまつかマリアはどうして、サチコの呪いが母親のものだと勘違いしたんだろうな」

 

 ――「お母さんがサッちゃんにかけていた祝福のせいよ。その祝福で、サッちゃんとお母さんの魂がつながっていたから、勘違いしたらしいわ」

 

 ――「祝福と呪いを勘違い……。全然別物だと思うがな」

 

 ――「その二つは、効果が違うだけで似たような物みたいね。お母さんがサッちゃんにかけていたのは呪いじゃなく、”祝福”だったのよ」

 

 ――「どんな祝福なんだ?」

 

 ――「名前よ。”幸子”って名前には、周りを幸せにするようにって、お母さんの、ものすごい祝福がかかっていたの」


 ――「周りを幸せにする子――サチコか……」

 

 ――「その祝福のおかげで、サッちゃんは、自分の呪いに抵抗できていたのよ。サッちゃんの中では、常に呪いと祝福が拮抗していたの。なのにサッちゃんは、自分の名前が、呪われてると思ってたんだから、皮肉な話ね」

 

 ――「名前を呪うか……。お前も……。いや、何でもない。つまり、樹神幸子を救うにはピエロ面を倒す必要があったんだな」


 ――「でも勝てる気がしなかった……」


 ――「お前がそんなことを言うなんて、よっぽどだな。まぁ、俺もやられたわけだが……」


 ――「だから、他の作戦を立てたの」


 ――「他の作戦?」


 ――「えぇ、いざ実行しようとした、そのとき……」



《補足》:サチコはずっと、自分がついていないのは、名前のせいだと思っていた。

《補足》:サチコの叔父は、ある日、サチコ邸で、サチコの父と幼いサチコの親子げんかを目撃。「お父さんなんか大嫌い! 死んじゃえ!」 そう言ったのを聞いたあと、自分の”言霊”を使いサチコの父を殺害。

《補足》:サチコの言葉に言霊は乗っていなかった(本心で言ったわけじゃないから)


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