がらくたの山
「苦しい、苦しい、苦しい、誰か助けて」
声にならない声が溢れてくる。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ」
何も聞きたくない、何も考えたくない。
なんで、私なの?
私じゃなきゃいけないの?
「苦しい、苦しい、苦しい、誰か助けて」
何かが胸につっかえて、息がしにくいの。
「人は皆 辛い思いをして生きてるんだよ」
「あなただけが辛い訳じゃない」
そんな事言われたって、私は私なの。
他の人の痛みなんて、分からない。
「寂しい、寂しい、寂しい、誰か助けて」
気付いたら、私の周りにはがらくたの山が出来ていた。