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異本の消失 -8-
全員で考え込む中、突然海斗が提案を出す。
「ここはひとつ、現場検証ってのはどうだ?」
「なるほど、現場を見て証拠を探すんですね! 流石探偵部です!」
本気で言ってるのかこの少女は。だが、何かしら分かる事が無いとは言い切れない。仕方なく立ち上がり、教室から出ようとすると、突然少女が口を開く。
「自己紹介が遅れました。私は1-Dの大橋 詩音って言います! よろしくお願いします」
その自己紹介に対し、全員で自己紹介を返し、とりあえず全員で図書室へと向かう。
「その本、どこらへんに置いてたの?」
「えーっと、この辺りですね」
千野は の問いかけに対して詩音が指差す方向はホラー小説が多数並べられている本棚。詩音の友人はホラー小説を読んで「面白かった」と感想を述べたのか。どんな人間なのだろうか。と別の事を考えていると、突然海斗が叫ぶ。
「ああーっ! わかったぜ!」
「ちょっ、静かにしなさいよっ!」
流石の千野でも図書室では静かにという常識はあるらしい。




