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烈火の饗宴 -6-
千野が名推理を披露してからしばらく経ち、学校が始まった。例の火事は、イタズラという事で深くは調査されなかったらしい。千野は、科学部を警察に突き出すとかなんとか言っていたが、警察が絡むのは面倒だという理由で翔が千野を止めた。
「失礼しましたー」
だるそうに挨拶して職員室の扉を閉める翔。先生に聞きたい事があるからと職員室に来た翔。その隣には海斗が付き添っている。
「聞きたい事が聞けたのか?」
外で待っていた海斗が真っ先に口を開く。
「ま、大したことでも無いんだがな」
「勉強熱心だなぁ。まだ高校1年だぞ?」
「留年は面倒だからな」
俺でも留年はしないと思うんだが、と呟く海斗を引き連れ、いつも通り、秘密探偵部の部室へと足を進める。




