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烈火の饗宴 -4-
「私は一つ情報を手に入れたけど?」
頭を抱えて悩む3人を前に、さらっとそう言い放つ千野。驚く一同を特に気にせず、話を続ける。
「現場の焼け跡には升の燃え残りがあったらしいわ。もちろんほとんど原型はとどめてなかったみたいだけどね」
「升?」
「節分の豆まきの入れ物だな」
首をかしげる海斗に説明を入れつつ、翔はさらに頭を抱えこむ。
「升って、なんで升なんだよ…」
「多分神社の物だと思うわ。升なんて誰もが持ってる物じゃないしね」
「だとしたら、犯人はなんで升を残したんでしょうか?」
新たに疑問を浮かべる詩音。現場に升が残っていた事が分かっても、謎が深まるばかりである。




