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夕刻の響曲 -8-
さらに、と翔は付け加える。
「七不思議が頻繁に起こってるとなると、必ずそれは教師の耳にも入る。そうなれば教師も動いてくれるはずだ」
「そうか?」
「あくまでも仮定の話だ。で、そうなるとここしばらくは七不思議は起こってなかったと言うことになるだろ?」
疑問を浮かべる海斗は置いといて推理を続ける。
「つまり、このタイミングで七不思議を起こした『何か』があるはずなんだ…」
説明は上手くいかなかったが、結局言いたかったのはそう言うことだ。話しつつ、翔は既に手口を掴むことができていた。後は実証するのみだ。
「とりあえず今日は帰るか。ここにいても仕方がない」
「そ、そうね。とりあえずみんな家に帰って休んだ方がいいわ」
「そうですね。学校は不気味なので…」
どうやらホラーが苦手な詩音は精神的にも大ダメージを受けたようだ。女子達を見送りながら、翔は海斗を部室に残すのであった。




