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探偵ごっこも楽じゃねぇ!  作者: 青色蛍光ペン
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陽炎の鎌鼬 -1-

7月。いよいよ気温も高くなり、夏の本番が始まろうとしていた。窓から暑そうな外の景色を見ながら、翔は扇風機の風を全身で浴びていた。


「おい、そろそろこっちにも向けろよー」


机に突っ伏して寝ているのは海斗。先程から冷たい机の表面に突っ伏しては、温くなった机から離れて別の机で突っ伏すということを延々と繰り返していた。


「仕方ねねぇな。ほら」


目の前にあった扇風機を海斗に向けてやる。幸せそうに風に当たる海斗は放っておいて、教室の後ろの方に目をやると、千野と詩音もぐったりとしていた。


「ま、こんだけ暑けりゃ仕方ない、か」


とは言え、毎日こんな事を繰り返しているわけでもなく、ダンゴムシの一件以来、秘密探偵部への依頼が急激に増えた。話に聞く限り、村沢が秘密探偵部の素晴らしさ(?)を新聞部に売り込んだらしい。その情報はすぐに記事にされ、今でも秘密探偵部は新聞の一面を飾っている。


「はぁ、帰りたい…」


「そこ! 何言ってるの? 依頼が来て人がいなかったら依頼してる側の人に迷惑じゃん!」


ぼそりと愚痴をこぼす翔に対して怒り始める千野。それをなだめる詩音。そして、扇風機の目の前で幸せそうに風に当たる海斗。そんな中、秘密探偵部の部室の扉が叩かれた。

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