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最小の逃走者 -4-
「無理よ!」
先程までペット探しに乗り気だった千野が真っ先に叫ぶ。無理もない。猫や犬ならすぐに見つかるだろうが、ダンゴムシともなれば話は別である。
「や、やっぱり無理かな…」
「無理も何も、対象が小さすぎますよ!」
詩音も千野に並んで反論を飛ばす。別に怒らなくても良いじゃないかと思いながら見ていると、海斗が提案を出す。
「それなら、推理したら良いじゃねーか。ここは秘密探偵部だろ?やっぱ推理しないと!」
「推理?」
「そうだな、少し考えてみるか…」
流石にこんな人も通り掛からないような秘密探偵部の部室にまで足を運んで貰ったのに門前払いというのもなんだか申し訳ない気がし、翔は目を閉じ、熟考を始める。その様子を他の4人はじっと見つめている。




