72ページ 勉強会。
定期試験前に連休がきた。
いつもなら試験から思いっきり目をそらして遊びに行っちゃったりするのだが
今回はボランティア教師に捕獲された。
なので今日はイケメンの家で勉強会。
ゲンコツ女子とダチ勇者ども、チャラ男も来てる。
チャラ男は最近、体育館以外でもオレ達に付いてくる。
以前より女の子たちと〔おでかけ〕しなくなったようだ。
タダ券は皆に回してやってるみたいだけど。
イケメンとゲンコツ女子は、学年トップグループ。
チャラ男はど真ん中、オレとダチどもは真ん中より下。
うん……いや、これでも少しは上昇したんだよ。
異言語理解のスキルのおかげで英語は分かるしね。
ダチ勇者どもの字は相変わらず汚いがなんとか読めるようになってきた。
以前の字でも先生方は判読してたそうなのでエライと思う。
イケメンは教えるのが上手い。
叔父さんが教師をしてるそうで「なってもいいな」くらいな気持ちは
あるそうだ。
ほほう……ということはオレらは将来のための練習台なのかい?
コラ! ちょっとは否定するフリくらいしろよ!
〔体育館〕を使ってやろうとしたんだけどアレを使うのは使えない他の生徒に
不公平だとイケメンに否定された。
まあ、時間は有限なのにあそこを使うと有限じゃあ無くなっちゃうもんな。
使いすぎたらどうなるのかちょっとコワイ気もするし。
オレとダチ勇者どもは相変わらずのドングリの背比べだが
チャラ男はイケメンのおかげか大分伸びてるようだ。
まあアイツは高校は多分進学校な私立だろうから
イケメンにシゴカレとくのはイイことだろう。
帰り道で召喚された。
ダチ勇者どもは陣の外だった。
オレとチャラ男、ゲンコツ女子と送って来たイケメン。
四人だった。
でもそれは勇者の召喚じゃあなかった。
〔生贄〕のための召喚だったんだ。




