62ページ 頭は2つ尾は3つ。
街からさほど遠くないところにダンジョンはあった。
ドワーフ君も手伝いたいと言ってくれたが彼には転移陣の魔道具について
おじいさんから分かる範囲のことを聞いておいてもらうことにした。
ダンジョンは三十階層あるという。
案内に騎士が三人。
まあ、見張りでもあるんだろう。
最短コースを進む。
五階層までは魔物のほうが逃げて行った。
十階層までは向かっては来たが騎士が蹴散らした。
十五階層までは魔法で一発だった。
二十階層までは前衛のダチ勇者たちのみでオッケーだった。
二十一階層からは「お前らもサボるな!」と言われて
残りも参加した。
ボス部屋の前で休憩。
イケメン神官が魔力を回復させるポーションを造ってみたから試してみてくれ
と言うので恐る恐る飲んでみる。
炭酸の入ってないコーラだね。皆微妙な顔をしてた。
いつからこんなの造ってたんだろう。
「前回、おこさまゆうしゃくんの対策に召喚されたときに神殿を造ったから
あのおばあさんな神様が加護をくれたんだ。
どうやらオレって初代の神官長らしいよ。
あの方は薬が専門だそうで〔異世界の薬神の加護〕ってのが付いたんだよ」
あ-、いろいろ教えたのオレなんだけど。
まあいいか、ミイラなんて思っちゃったしな。
女性には失礼きわまりなかったよね。
炭酸は入れられないか聞いてみた。
できるそうだ。
なら次はコーラ感覚で飲めるな。
単に材料が足りなかっただけらしい。
ボスは蛇だった。
頭が二つ、尻尾が三つ。
尻尾の先の形がそれぞれ違うから攻撃が違うのだろう。
羽根は生えてないが背中に背ビレのようなのが並んでる。
動きが意外とすばやかった。
土魔法で胴体を拘束。
両手剣と槍と片手剣の3人が尻尾を切り落とす。
頭は杖のオレ達と弓の担当。
電撃で怯んだところへ弓矢と爆発タイプの火魔法を
ぶちこんだ。
ーーーー終了ーーーー
魔石と宝箱が出たが今回の目的はソレじゃあない。
部屋の隅にあるという薬の材料だ。
何にもないと思ったらイケメンが見つけた。
加護のおかげだという。
その辺に生えてるようなタダの草にしか見えない。
イケメンがなぜかお祈りを始めた。
草がニョキニョキと伸びて増えていく。
四畳半くらいの面積が草ぼうぼうになった。
スッゲー!
薬草にしか効かないという。
でも採集依頼はこれならカンタンだね(笑。)
案内役で部屋の外で待ってた騎士にも手伝わせて採集。
もちろん全部は取らないで残す。
〔次〕があるかもしれないからね。
宝箱の中身は本だった。
読めない薬の本。
イケメンは読めると言うので進呈。
どうやら薬に関心のあるヤツだけに読めるようになってるようだ。
でも異世界の薬の本って役に立つのかね?
魔石も回収して奥のコアの部屋から帰還。
「コレでエリクサーが製造れます」
………………。
エリクサー、製造らんでも持ってるんだけど(汗。)
あー、薬がエリクサーとは聞いてなかったねぇ。
でも、名前だけ同じってこともあるし。
異世界ですもんね。
サラリーマン勇者さんにもらったんでしょうけど
そんなの持ってる人ってそうそういないよねえ。
どーすんのかね、マモルくん。




