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5ページ 強制終了。

 前回と同じ格好、同じカメレオン(?)を肩に乗せたサラリーマンのあんちゃん

……もとい、お兄さんです。


「どうしてこんな所にいるのかな? 

もしかしてまた召喚されちゃった? 

首輪って……寝てる間に付けられちゃったとか?」


コクコクと頷くほかないです。

みんな分かってますね、この人。

サクッと首輪を壊してくれました。


彼に気づいたココの連中に周りを囲まれましたが

オレの首輪が壊されてるのを見て引いてました。


「子供を勝手に召喚して戦争に使わないで頂きたいですね」


「何だ貴様! 何者だ!」


「彼の保護者(仮)です。

あなた方の敵に召喚された者でもあります。

勝手な召喚はオレ達にもオレ達の世界にも迷惑です。

自分達のことは自分達でやって頂きたい」


「召喚した勇者は我々のものだ! 

どうしようと我々の自由だ!」


「彼はモノではありませんよ。

保護され教育を施されるべき子供です。

ココの成人は十五歳なんでしょう? 

彼はまだ十三歳の子供です。

大人のするべきことを子供にさせて恥ずかしいとは思わないんですか?」


「だ、だがそうしないと魔族に滅ぼされてしまう」


「ほう、あちらは人間のほうが先に手を出したと主張してましたが?」


「た、確かにそうだがアイツ等は『魔族』なんだ! 

おとなしそうにしてても何をするか分からん! 

滅ぼしたい気持ちになるな! なんて無理だ!」


「こちらがそう思ってるとあちらもそう思うもんです。

アイツ等は『人間』なんだ! 

おとなしそうにしてても何をするか分からん! 

滅ぼしたい気持ちになるな! なんて無理だ! とね」


『あ、あんたがソイツの保護者なら協力して戦争を勝利させる気にならないのか?  

そうすれば帰してやらんでもないぞ!」


「別に帰還の手段には困ってませんよ。

大体あなた方が帰す方法をご存じとは思えませんね。

知ってたらそれをネタにしたはずで首輪なんか必要なかったでしょう。

私はあなた方の敵に召喚された言わば『魔族の勇者』です。

味方にできるなんて考える方がおかしいですよ」


 子供をひどい目に会わされたのに保護者が加害者に協力すると思うなんて

どういう発想なんですか? 

自分の子供が同じ目に会ったらと想像もできないんですか?」


 まあ、一進一退で戦況も膠着状態なのでなんとかしたいと言う気持ちは

分からなくはないです。

私も早いところ帰らないと妻に叱られますからね。

強制終了させてもらいますよ」


強制終了って……パソコンじゃあないんだけど。

 あぁ、やっぱり奥さんコワイんだね。

旦那さん方、お早目のご帰宅をお願いしますね。


勝手な召喚をされると世界に穴が開きます。

術式によってはちゃんとふさがれることもありますが

大抵は世界の自己修復を待たないといけません。


マモルくんたち達の世界は召喚される住民が多い世界なので

管理神様は穴塞ぎが重要任務の一つです。

サラリーマン勇者はソレが分かってる人なので

勝手な召喚は見逃せません。


勿論、子供が召喚されちゃったこともです。


さて早目の帰宅となりますでしょうか? 

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