46ページ 神殿。
女の子は神殿に行くのだと言う。
ここはすでに神域で魔物は神様への供物用なのでめったなことでは
狩ってはいけないそうだ。
アイテムボックスのアレ……どうしよう。
移動はだいたい気温が低めの時間。
夜中は低すぎるので野営。
真昼間は高すぎるので場所を選んで休憩。
ラクダさんはヒトコブでもフタコブでもなくコブナシだ。
コブは無いけど、どうみてもラクダ。
でも結構素直でカワイイ。
迷子なので神殿でお祈りさせてもらえるか聞いてみる。
この時期は巡礼者が比較的少ない時期だが神殿は万人に開かれていると言う。
エルフの森の時のように神様に連絡をお願いしてみよう。
まあ、ダメでも物資の補給とかこの世界の情報とか集められるだろう。
ラクダ女子はとちゅうで荷物を落としてしまったそうなので
アイテムボックスのオレの食料を分ける。
毛布も貸してあげた。
でも目が覚めたら居なかった。
まあ、子供とはいえ知らない男と一夜を過ごすなんて危険すぎると
判断したのかもしれない。
なにも盗まれなかったし殺されもしなかった。
一見トカゲな魔王さんが見張っててくれたからだろう。
ラクダさんの足跡は残ってたのでのんびり後を付ける。
うん、危険だね。
ハハハ、ストーカーごっこだよコレ。
半日ほど付いて行ったら神殿だった。
ふむ、ウソついてた訳じゃあないらしい。
何も言わずに先行したことは咎めず知り合いを見つけた時のように彼女に挨拶。
プププ、笑顔が引きつってるよ。
参拝の受付の神官に「うっかり」倒してしまった
魔物をどうしたらいいか聞いてみる。
神域の魔物は神様のものなので供物としてお供えするなら
「うっかり」は咎めないそうだ。
なのでアイテムボックスからコモドドラゴン(偽)を出してお供え。
どうやらあのあたりの主だったらしく驚かれた。
時々巡礼者をオヤツにしてたらしい。
お供えが大きかったせいか初めてなのに結構奥まで入れてくれた。
さて神様。
どうかあのバイトなあの人に連絡をお願いできないでしょうか?
保護者な勇者さんでもいいんです。
ココで干物になる前に帰りたいんですよー。
「うっかり」ね……
「うっかり」じゃあしょうがないよね。
怒られてもいないみたいだしべつにイイか。
巡礼はいつでもどこでも危険と隣あわせ。
ましてこんな魔物のでる所じゃあねえ。
マモルくんみたいな「うっかり」ができる人
ばっかりじゃあないから大変だよね。
神さま、お返事くれるかな~。




