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マモルくんの召喚ノート  作者: 蒼乃川 水人
間章 休暇旅行。
38/201

38ページ 入院。

 オフクロはまたオレが家出したと思ったらしい。

兄弟ができたことで不安定な心理に落ち入ったと勝手に判断されたようだ。


オヤジには連絡を入れておいたので叱られなかったが

「心配した」と一言。

す、すみません。


学校へはインフルエンザにかかったことにしてあった。

ゲンコツ女子も同じ。


ゲンコツ女子の親は戻って来たことで安心したのか腫れ物にさわるようで

突っ込んだ追及はされてないそうだ。

まあ、年頃の女の子の家出は外聞もわるいからね。

でもそうそうインフルエンザにばかりかかる訳もない。


バイトなあの方にお願いして召喚除けを彼女にも造ってもらった。

いまのところ効いてるようだ。


イケメンはレベルが上がったせいか以前より妙に目立ってる。

彼女がいてイケメンで勉強もできてなにやら強そう……

くっそう! リア充め! 


オレなんてレベルが上がってるのにちっとも目立たない。

目立ってるかもしれないがどうも家出の常習犯とか

ゲンコツ女子のゲンコツの的とか授業をフケルやつとか……

ちっともカッコ良くない! 


成績が上がったこともイケメンたちの指導の成果になっている。

まあ、そうだけどね。

ちょっとは自分でも頑張ったんだけどねえ。


ダチ勇者たちは留守中のノートを真面目にとっていた。

イケメンたちのおかげで心を入れ替えたことになってるようだ。


でもこのノート……

異言語理解のスキルを使いたくなったんだけど。

もうちょっときれいな字は書けないのか! お前ら! 

教科書と照らし合わせてやっと解読できるノートって、珍品かもしれない。


義賊な勇者は会社に復帰できたそうだ。

どうも失踪しちゃう社員は時々出てるようで帰ってくると

ちょっぴり降格な上でたっぷりコキ使うことになってるそうだ。

寛大な会社だねぇ。


まあ、実力のある社員の一時の気の迷いということにされたらしい。


魔王さんはモニターやらアドバイザーやらをさせられている。

あの部屋を見ればねえ。

しっかり義賊な勇者にとっ捕まってしまったようだ。



 ノンキな日常が戻って来たと思ったんだが突然オフクロが入院した。

やっぱり双子は体への負担が大きかったのかもしれない。


オレのときも未熟児だったし……


でも、オヤジは仕事で出張過多な生活だ。

オフクロは実家のばあちゃんが面倒みてくれるが

オレを一人にしておけないと言う。


確かに召喚で消えちゃっても分かんないもんなあ。


なので知人に預かってもらうそうだ。


こんなイワクつきのガキなんか預かってくれる人って

いるのかね? 

何処の誰なんだ? いったい……

 最初の妊娠より二度目のほうが負担が大きかったと

言ってる友人は多いです。

私もですが。


体重も最初の子の時はすぐ元に戻ったんですが

二人目のときはなかなか元に戻らなくて難儀しました。


でも昔の人って今よりずっと大勢産んでたんですよねえ。

じいちゃんなんか兄弟が九人でした。

それでも彼の母は米寿まで生きました。

丈夫極まりない……


そういう処は遺伝してほしかったです。

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