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30ページ 里帰り。

 今回は神様のお供は居ないみたいだね。


オレの迷子マーカーは優秀だそうでこの世界の何処にいるか

一発で分かったそうだ。

なんだか微妙な気分だね。

居場所が全部バレてるなんて……ねえ。


オッサンを召喚したのは前の王さまでもう故人。

実際に召喚した魔術師は帰せないことを謝ってくれて

召喚陣についていろいろ教えてくれたがやっぱり故人。


勇者もそろそろ限界を感じたので後継者をなんとかしようと

召喚陣を使ってみた……と。


なんとオッサンはオレ達と同じ世界から来たそうだ。

勝手な召喚は世界に穴を開けてしまうのでその世界にはヤバイことだと

説明されて冷や汗をかいていた。


魔族を全部滅ぼしたりすると世界のバランスが崩れるので

それもヤバイことだそうだ。

以前に行ったトコでも魔素を抑えて魔族を追い出したらダンジョンが

発生しまくったりしてたもんなあ。


勇者無しで魔族に対抗できるように専門の学校なんかを設置するように

王さまに要望させることにした。

勇者が居なくなると脅せばすこしは真剣になるんじゃないかな。


今の王さまは勇者が気に入らないらしい。

でも魔族に対抗するためには勇者は必要。

なので郊外の砦に置いといたんだね。

勝手なもんだ。


「ココに居るのがご希望ならそれでもいいですが

一度、里帰りしてみませんか?」


サラリーマン勇者さんにそう言われて帰ってみる気になったそうだ。

元の世界を嫌ってたって訳じゃあないようだから気になってはいたんだろうね。


色々あったみたいだけど結局オッサン勇者は元の俺たちの世界に帰還した。

サラリーマン勇者さんはいろいろ面倒をみてたらしい。

居場所が無いって言ってたけど無ければ作っちゃえばいいんだよね。


首輪は外れてるのでアノ世界の連中に邪魔はされなかったみたいだ。

それでも勇者さんに頼んでアノ世界の様子を時々見に行ってるそうだ。

アノ世界のバランスはまだ崩れてはいないらしい。


オレ達は帰って来てまた叱られた。

どうやら家出の常習犯に認定されちゃったらしい。


学校は休校になっていた。

ボヤながら火事になったそうで消防車に水浸しにされていた。


業者の清掃が済むまで休みと聞いて喜んだが休み明けは

定期試験の予定だった。

ダチ勇者どもと頭を抱えてしまった。


休みどころじゃあないね。

 試験の前になると学校が火事にでもならないかと

無駄な願いを抱いたものですが一度も叶いませんでしたねえ。


でも卒業した後で隣の学校が火事になりました。

全焼! 昔からの木造校舎だったから……

自分の勝手な願望が叶わなくて良かったと思いましたよ。


教材・図書室の本・机に椅子・先輩たちの記念品

その他もろもろが灰になりました。


町の出身の方々にも寄付のお願いをして

なんとか建て直しましたが思い出のすべてが消えたことに

隣の学校の出身者はみんな泣いてました。


マモルくん、小火ボヤでよかったんだよ。

試験なんか魔物より怖くないでしょ! 

え? 試験の方がコワイって? 

う~ん、それは困ったねぇ。

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