25ページ 3人まとめて。
ダチ勇者どもが居なくなった。
三人一緒に。
親たちは家出だと思ってるようだ。
オレんちにも聞きに来たが当日は親と死んだじいちゃんの
法事に出かけたので会っていない。
カメレオンオヤジの魔王さんの所も行ってなかった。
異世界より感度が悪いけど索敵も使ってみた。
反応なし。
まさかと思いつつ勇者さんに相談してみる。
なにやらバイトなあの人と連絡とってたみたいだったが
三人一緒に召喚されたという。
バイトなあの人が探してくれるというけど心配なので召喚先へ探しに
いかせてくれるように頼み込んだ。
危ないと言われたが今更だろう。
勇者さんは別の依頼がバイトなあの人の上司から来てるそうで
付いて行けないという。
そこで出ました! 魔王さん!
勇者さんに憑りついてるんだそうだけど一時的にオレに
憑いて来てくれると言う。
魔法……使えないんだよね。
まあ、大人がいれば心強いのは確かだけど。
勇者さんが送還陣で送ってくれた。
依頼が済み次第勇者さんも来てくれるそうだ。
召喚じゃあなく異世界に行くのは初めてだ。
着いたところは森と草原の境目だった。
索敵してみたがたいした魔物もいない。
人がかたまっているような場所があったので行ってみたら村だった。
子供のひとり旅を心配してくれたがそれでもオレはよそ者なので
長居は無用だろう。
途中で仕留めたウサギみたいな魔物を買ってもらって食料を仕入れた。
ロボのお姉さんの携帯食料があるので特に買わなくてもいいのだけれど
何か買うと色々聞き出しやすい。
まあ、情報料だね。
一番近い街の場所・名前・方向なんかを聞きだした。
そんなに遠くないね。
歩けば一日か。でもオレなら半日もかからない。
村から送り狼が付いて来た。
子供の一人旅はやっぱり目立っちゃうね。
身ぐるみはいで頑張ればほどけるくらいに木の上にしばりつけた。
隣の木に服は引っかけておいた。
財布の中身は全部分けてもらったけど。
子供ひとりに三人がかりだなんてひどいよね。
街に着いたが入れない。
子供だからダメなのかと思ったら入るのには身分証明が必要だと言う。
そんなもんある訳ないと思ったら門の外の小屋を示された。
冒険者ギルドの登録ができるそうだ。
なのでさっそく登録。
魔王さんは従魔ということに。
送り狼連中に分けてもらったお金で登録。
ありがとさん。
ココは登録専用窓口なので依頼は街の中のギルドまで行くようにとのことだ。
う~ん、お金は必要だよね。
何か適当な依頼を受けて軍資金にしますか。
ダチ勇者たちのことをちょっぴり忘れかけてるマモルくんなのでした。
もうすっかりゲーム気分なマモルくん。
ダチ勇者たちをちゃんと探さないとアカンよ。
まあ、三人一緒のはずだからよっぽどのことが
無い限り大丈夫でしょうけどね。




