23ページ 搭乗員。
ロボットなら雷魔法は効くかもしれないので
エルフさんに言って試してみることにした。
土魔法で落とし穴を作って半分くらい埋めた上で
電撃をくらわした。
加減が分からなかったので徐々に強めてみた。
三度目の攻撃で動きが停止して胸の部分が開いた。
中からカプセルとしか思えない代物が飛び出した。
あー、搭乗員がいたみたいだねえ。
泣きべそをかいた高校生くらいのお姉さんだった。
とっつかまえて尋問。
エルフの森を魔の森と勘違いしてたらしい。
彼女はあのロボごと別の世界からここへ誤転移してきたようだ。
魔族が勝手に広げた魔の森を元の畑に戻すこと。
ソレが任務だったらしい。
一緒に転移したはずの仲間がいないので変だとは思ったらしいが
任務が期限付きだったのでそのうち来るだろうと一人で作業をしてたらしい。
彼女にしてみれば真面目に仕事をしてただけなのに魔族でもない人間の
しかも子供にやられてしまったのがずいぶんとショックだったみたいだ。
そうしてココが彼女の世界でもなく切り開いていたのが魔の森でもなく
単に迷惑をかけてただけという完璧なポカに落ち込みまくりだった。
エルフさんは森は時間がたてば元に戻るからとスッゴイ寛大だったけどねえ。
彼女を元の世界に帰せるのかと言うと無理だそうだ。
オレは呼んだ世界が特定できてるので帰せるけど
彼女はどこから来たか特定できないという。
う~ん、困ったね。
ココよりはオレの世界のほうが彼女の世界には近いかもしれないけど
それでも異世界には違いない。
バイトなあの人ならなにか分かるかもしれない。
だけど連絡手段なんてないからなぁ。
そうだ! あの人はお供にソコの世界の神様が付いて来てたことがあったよ!
神様からならなんとか連絡してもらえるかもしれない。
エルフさんにお願いしてココの神様をお祀りしてる神殿のようなところで
お祈りしてみることにした。
お願いします! 神様!! なんとかしてくださーい!
ひとりで延々一カ月、ココは一ヶ月が六十日なので
マモルくんの世界なら二ヶ月だねえ。
お姉さん、お疲れさまでした。
さてお祈りは届きますでしょうか。
まあ届かなくてもマーカー付いてるからそのうち来るでしょうけどね。




