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マモルくんの召喚ノート  作者: 蒼乃川 水人
終章 大人。
196/201

196ページ 聖女の帰還。

 神官ちゃんは泣いていた。

高校生勇者も。


でも上のかみさまにいただけた留学の期間は一年間。

名目上の〔欠損部位の復活ができる神官〕はもうとっくに達成できている。


おかげでイケメン神官のレベルまで上がってアイツも同等のことが

できるようになった。


彼女がココに留まる理由がもう無くなってしまったんだ。

帰りたくない気持ちは分かるんだけど・・


高校生勇者はココでは未成年だ。

そう簡単にあちらの世界に移住って訳にもいかない。

一時的な派遣ならできないことも無いけど・・


師匠も聖女な奥さんもどうしたものかと悩んでる・・

バイトなあの人も立場上神官ちゃんをココに居させるのは問題が多いと言う。


う~ん・・みんな困ってる・・

一年で二人の気持ちが揺らぐことも無かったしこれからも

多分あの二人は離れても相手を想い続けると思う。


高校生勇者が継続的に派遣されてる状態ってダメなのかな? 

あの世界には勇者が居なかった。

見つけて彼に勇者を養成させるなんてことは・・? 

ようするに勇者の学校の分校みたいなものを設置できないかと・・



バイトなあの人は考え込んでいたけど上のかみさまに相談してみると

言ってくれた。


でも返事は例によってなかなか来なかった。

神官ちゃんの期限は迫って来る。

ハラハラしたけどオレ達にはどうしようもない。


二人は残り少ない時間をできる限り一緒に過ごすことにしたようだった。

別れの時間が迫って来るのを分かっているというのは見ている方が辛い。


結局許可が出たのは彼女が帰った後だった。


週一で帰還するというのはおこさまゆうしゃくんの例がある。

頻繁に異世界に行くのは普通は許されないが彼は勇者だ。

向こうの世界は彼に迷惑を掛けてるので受け入れを承諾した。

試験的に勇者の学校を設置することも。


体育館からの送還なら時間的なことも最低限の留守で済む。

高校生勇者は一カ月に二回ほどあの世界に行くことを許された。


時折別の異世界での仕事もしながらあの世界で勇者を探しているそうだ。

まだ見つかってないけどね。


神官ちゃんも彼女の後継者を育成するべく頑張っている。

彼女はココへの目的は果たしたので聖女となったけど結婚とかすると

力に影響するらしい。


そういうコトになっても大丈夫なようにしたいらしい。

まあ、異世界留学が普通になると神様たちの負担が増えるらしいからねぇ。

自分達の世界のことは自分たちの世界でというのが基本だし。

自分達の聖女を自分達で養成できるならソレに越したことは無いと言うことだね。


ココに留学してくるのは勇者とその仲間だけれど一人だけ

そうではない人物が居る。

美少女元魔王・・彼女の留学期限も迫って来てたんだ! 

一緒の未来を歩むためには問題山積みな二人です。

でも、なんとかなりそうな雰囲気ですね。

まあ、周りの支援も無ければ無理だったでしょうけど。


自分達の力だけで全てを達成できてるというのはホントは少ないでしょう。

本人達が気付いてないだけで有形無形の支援を受けてるというのは

よくあることです。


一生懸命やってる人にはそれなりに支援してくれる人が出てきたりします。

そう・・一生懸命やってる人には・・ね。


さて、次は美少女元魔王さまですねぇ。

マモルくん達と過ごして彼女にも何か変化があったんですかね? 


案外とサバサバと帰って下さる気がするんですが・・

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