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192ページ 派遣。

 休み明けはやっぱり抜き打ちテストが待っていた。

オレ達のクラス以外にも去年のことで警戒してたヤツラは居たようで

どうやら先生方の予想以上の成績だったようだ。


だからと言ってそのままでは済まなかった。

去年と同じ様にハードモードが展開された。

どうやら夏休みで気の抜けてるはずの連中を引き締めようと企画してるらしい。


イケメンスパルタ先生の勉強会ほどじゃあないのでなんとか乗り越えてまーす。

結構シンドイけどね。



このところ召喚されないので安心してたんだけど召喚ではなく

送還されることになった。

救援要請をするのは恥ずかしいことだったみたいだけど最近何件かでたので

じゃあウチも出してみようかという所が出たんだそうだ。


でも最強勇者の師匠は超多忙。

コノ世界だけじゃあなく異世界でのオシゴトもしてるからねぇ。


ということで弟子のオレ達が行ってみてできなければ師匠に引き継いでもらう

という二段構えで行くことになった。


都合の付いた体育館利用者からくじ引きしてパーティ編成した。

今回はオレは元魔王勇者とダチ勇者の剣士、義賊の勇者、

転校生の五人ででかけた。


他の所にもチーム編成されて3組ほど出ている。


送還先は高山のテッペンだった。

一応小さいけど神殿だった。

神官さんと神さまがおられた。


今回の依頼は救援といいつつ勇者のチームの育成だった。

勇者たちは大物の魔物に挑んだのだけれど敗退。

なんとか帰還は出来たのだけれど再挑戦のためには実力が足りない。


でも、この世界には彼ら以上の実力者は居ない。

なので強化をしたくてもできないと。

う~ん・・オレ達で大丈夫かねぇ・・


でもオレ達に魔物退治を依頼するんじゃあなくあくまでも自分達で

魔物に挑みたいというのには好感を持った。


ということで勇者特訓コースを実施。

初級はなんとかこなしたけど中級でアップアップ。

う~ん・・相手の魔物ってなんなのかな?


オーガとサイクロプス?! 

そ・・そのセットって・・覚えがあるんだけど。


あの時のサイクロプスは学者な魔族の趣味な作品でオーガの見張りだったけど

ココのはチームな動きをしてると言う。


ということは前のセットより手強いかもしれない。

まあ、特訓は強化だね。


幸いと言うか今回はオーガは多くない。10体ほどだ。

サイクロプスが一体。

その周りにザコとも言っていいくらいの連中が固まっている。


その向こうにあったはずの魔族の国はほとんど壊滅状態で他の種族の国は

人の国の背後にあるそうだ。

魔族を滅ぼすくらいの魔物の軍団か・・・


だけど普通のオーガやサイクロプスはそこまで強くないはずだ。

ということは例の禁忌のオーガのように強化されてる可能性がかなり高いだろう。


ココの神さまは猫の獣人な方だった。

ノンビリな性格な方みたいだったけどさすがに驚いたみたいでバイトなあの人に

連絡を取ってくれた。


師匠が救援に来てくれるのかと期待してたんだけどダメだった。

他の異世界でやっぱり怪しい案件が出てるそうでソッチに出張してるという。


う~ん・・じゃあオレ達が前回の師匠の役をしてみようか。

オーガとサイクロプスはココの勇者のパーティに相手をしてもらって

オレ達が本拠地らしき場所を急襲することにした。


ココの勇者のレベルも大分上げられたし偵察した限りでは

あのオーガとサイクロプスに充分対抗できると思う。


周りのザコ魔物はアイテムボックスからありったけ出した魔王さんの

イケナイ魔道具の山を勇者のパーティに渡して排除してもらうことにした。

ザコなヤツラは負傷すると逃げ出すことが多いから余程のシバリがなければ

コレで充分だろう。



 そうして乗り込んだ敵の本拠地。

てっきり魔族とかが仕切っていると思ったんだけどほとんどカラな

その本拠地のボスは「人間」だったんだ。

一体どーいうことなんだ? コレって・・?

 魔物とか魔族・魔王の相手かと思ったら勇者の家庭教師かぁ。

出張料金が高そうな気もするけどね。(笑。)


まあ、ソレはなんとかなったみたいですが主犯が人間って

どういうことなんですかね? 

魔族の国を壊滅させただけじゃあ満足できなかったんでしょうか? 


魔王よりタチが悪そうな気がしちゃうんですけど。

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