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マモルくんの召喚ノート  作者: 蒼乃川 水人
間章 長期休暇。
191/201

191ページ あぁ~夏休み~♪。

 夏休みは遊んで過ごそうと思ったのにお仕事だった。

でも勇者の仕事じゃあない。

チャラ男父に頼まれたヒーローさんの映画への出演だった。

もちろんアクションスタントでお芝居はしなくていい。


チャラ男父が急遽つくったミニなマネジメント会社の所属ということで

師匠も許可してくれた。


でもオレはチビなんで皆とバランスがとれない。

だから不参加にして逃げちゃえ!と思ったのにダチども以下参加者全員が

「付いて来い!」と言って聞かない。


チャラ男父は引退した役者さんとか殺陣をやってた経験者を呼んできて

オレらを色々教育した。

まあ、みんなホントは達人級なヤツラだからね。

ほとんど苦労無しで基本はクリアーした。


でもね、監督のイメージ通りに動くってのは結構苦労だね。

決まった通りの動きを違和感なく迫力を失わずにってねぇ。

なのでスタッフの休憩中に遊んでるフリをしながら連中を指導。


それを機材のテスト代わりに撮ってたんだね。

監督にバレたけどなぜかオレにも参加しろと指示が来た。

チビなんか撮ってどうすんだと思ったんだけどいつの間にかオレの役が

追加されていた。


悪役側の幹部の息子でワガママを言うので作戦を台無しにするというアホな役だった。

でもオレはアクションだけで演じるのは子役さんだ。

気の毒にと思ったけど監督は上機嫌だった。


撮影で夏休みは半減してしまったけど小遣いをガッポリ確保。

まあ、ばーちゃんにも少し渡したけどね。


今度こそ遊んでやる! と思ったらイケメンに捕獲された。

「去年は休暇明けに抜き打ちテストがあったね。今年も有ったらどうする!? 」

とまあ脅されて自主勉強会を開催! 


休み中も解放されてる学校の図書室でやってたら日毎に参加者が増えて行った。

結局、司書の先生に追い出されて自分達の教室を許可してもらって使うことに。


夏休みなのにクラスのほとんどと別のクラスのヤツラまで来て

学校で勉強してるってなんなんだー!! 


夏休みの宿題はとっくに終わったけどなんか嬉しくない気がする。

アレは最後の日に「明日は休みたい。」と思いつつ冷や汗をかきながら

片付けるものじゃあないのか!? 


どうもそう思ってる奴らは他にも居たらしく勉強会は最後の週を残して閉幕。

イケメンはまだやりたいみたいだったけどソコはみんなで感謝の言葉を

盛大に盛り上げて無理矢理納得させた。

まあ、また試験の前にはお世話になるかもね。



 チャラ男が別荘へ行かないかというので皆で出かけた。

宿題は済んでるし2、3日息抜きしてもイイよね。

体育館の利用者で行ける人たちも誘った。


チャラ男もチャラ男父もオッケーしてくれたのでばーちゃんと弟妹も一緒に行った。


別荘は海のそばの崖の上。

参加者全員が住み着けそうなくらい広い。

どうやら仕事関係の接待用でもあるらしい。

眺めは最高。下まで階段で降りられて下の小さい浜はほとんど

プライベートビーチだね。

チャラ男父ってお金持ちなんだなぁ。


みんなで泳いでみんなでバーベキューをして花火もスイカ割りもした。


来年はこんな余裕があるかどうか・・

受験なんだもんなぁ。

まあ、来年のことは来年考えよう。

今年の夏は今年だけなんだから。

 夏休みの宿題の何が一番イヤだったかというと

自由研究と読書感想文でしたよ。


自由研究は自由なだけに何をテーマに選んでいいかから悩みましたねぇ。


読書感想文はついついあらすじを書くだけで満足してしまい

肝心な感想がほんのチョッピリという有様で妹の宿題のチェックをしてた

兄たちに笑われる始末・・・


兄が二人も居て二人とも家庭教師みたいなモノでしたから

勉強でイロイロ言われる子供の気持ちはすこしは分かります。

でも、自分の子供には言いまくっちゃうアホな親なんですけどね。


自由研究・・・朝顔の花が咲いた数を毎日記録して表に作った

というのを8月31日にでっちあげたら小学校の校長先生に

ほめられたという黒歴史が燦然と輝いてるんですよぉ・・・


同級生のみんなの記憶からもう消去されてることをひたすら願っちゃうんです。

夏の終わりになるとね。

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