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189ページ ウェイトバンド。

 そういえば以前会った時おこさまゆうしゃくんは首輪を付けられていなかった。

今回は付けられていてなぜか半泣きで攻撃してくる。

どうやらオレ達に気が付いているみたいだった。


余計な他の勇者たちを片付けて彼一人にした。

パワーを抑えるアクセサリーを彼はつけているけど

そんなことは感じさせない威力の攻撃がくる。

レベルはまだまだ低いはずなのに・・


あの時も天才なんじゃあないかと思ったけど確かに天才だってことを

証明してくれたよ。


でもこのままほっとけないからね。

電撃魔法をかけた。

多分コレで攻撃されたことはないはずだ。

一瞬ひるんでくれたのでソコを逃さず首輪を壊す! 

まあ、チャラ男と二人がかりだったからオレのレベルが低くても

なんとかなった訳だ。


そうして説得する。

イタイことしてゴメンね。首輪を取りたかったんだよ。

もう首輪は無いから獣人の言う事を聞かなくてもいいよ。

おかあさんのいるおうちに帰してあげる。


「へんなおじさんたちのいうこときかなくていいの? 

おうちにかえしてくれる? まおうのおにいちゃん。」


魔王? ・・ああ・・前回チャラ男といっしょにやってた

〔勇者ごっこ〕の魔王の役はオレだったっけ。

コラ! チャラ男!! 笑ってんの誤魔化せてねぇぞ!! 


はいはい、どうせオレなんて勇者なんかより魔王のほうが似合ってますよーだ。

でもおこさまにはオレはやさしいんだゾ! 

素直なおこさまゆうしゃくんはカワイイしね。


でも騒ぎの元の獣人さん方にはやさしくなかったかも。

とっ捕まえて神殿で神さまに尋問してもらった。


召喚陣の知識はある日突然彼等のリーダーの元に書類の山として現れたそうだ。

自分達ではよくわからなかったので人族の魔術師を拉致。

ゴーレムに設置された召喚陣を書き換えさせた。


現れた勇者たちが意識を失ったり戸惑ってる間に首輪をつけたらしい。

あとは彼等を手駒に使って自分たちの目的を果たそうとしたと。


オレ達は召喚されることに慣れてたのでさっさと召喚陣を壊して

風魔法で飛び立ってしまった。

あのゴーレムの上には実は何人か獣人さんがいたけれど手出しする間もなく

ゴーレムが動きだしてしまい散々な目に遭ったらしい。

お気の毒さま。


そういえばテーブルマウンテンの周りには索敵を掛けたけど

アレ自体には掛けてなかったよ。

やっぱりちょっとはあせってたのかもね。


彼等は保護と言う名目でしばらく隔離されることになった。

まあ、おとなしく神さまの言う事を聞いて反省してください。


勇者たちは元の世界に送還された。

こんな事はもうコリゴリだというのが感想だった。

おこさまゆうしゃくんはちょっと困ったね。

なにしろバイトなあの人のパワーを抑えるアクセサリーが

ほとんど役立たずだったから。


というかアレがウェイトバンドの役目をしたらしくて

彼のパワーは大幅に増大してしまっていた。

ココの神さまではどうにもできないとおっしゃるので

オレ達の世界に一旦連れて帰って来た。


バイトなあの人に相談してみようと思ったんだよ。

大枝の管理神さまにも逆らえるくらいの神さまだって話だったしね。

 従者だと思ったらこんどは魔王だって。

マモルくんも忙しいねえ。


ともかく無事に帰還だね。

おこさまゆうしゃくんも早くおうちに帰りたいよね。

ココはひとつバイトなあの人に頑張ってもらいましょう。


お疲れさま、マモルくん。

あ! あとオマケさんたちも。(笑。)

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