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188ページ 10人目の勇者。

 勇者は首輪付きだった。

全員で10人もいた。

でも単独行動をしている。

パーティは組んでないんだね。


神さまがテーブルマウンテンゴーレムをチェックして

書き換えられたものの周辺を調査したら勇者がゾロゾロと。


犯人は世界大戦で滅亡寸前までいった獣人族だった。

世界が復興していってもなかなか自分達は以前の様には栄えてはこない。

人族の割合が以前より多い気がする。


そんな不満が高じた連中が勇者を使って世界をもっと

自分達に有利になるようにと企んだ。

でも勇者を召喚するほどの魔力を獣人は持っていない。

そこであるものを活用しようとしたと。


どこから召喚陣の知識を得たのかはまだハッキリしないそうだ。

ともかく無理矢理な召喚をされた勇者たちをなんとか

自由にしたいと神さまはおっしゃった。


オレ達が自由なのはなぜだろう。

召喚されたときは周りには誰も居なかったけど・・


ともかく端から確保することにした。

首環はオレとチャラ男が外せる。

ヒーローさんとチャラ男父を囮に仕立てて目がそちらに行ってる所を捕獲。

首輪を外すとみんな素直に従ってくれた。


獣人の数人から指示された場所を攻略するのが役目だと。

う~ん・・

獣人さんだって魔力が弱めなだけでスペックは高いはずなんだけどなぁ。

この勇者たちはあまりレベルは高くないから自分達でやったほうが

確実だと思うけど。


囮役のはずのヒーローさんのほうが強かったりしたもんなぁ。


向こうも順にオレ達が勇者を捕獲しているのに気付いて残った勇者を集めて

パーティで挑んで来た。

でもね・・勇者のみのパーティはハッキリ言ってポンコツだ。


勇者には、オレがリーダー! って意識がどこかにあるからね。

『船頭多くして船山に登る』ってことわざ通りになる。

オレとダチどもがさほどの齟齬そごもなく動けるのは

付き合いの長い幼馴染だからだろう。


即席のパーティで十全の力が出せる訳も無い。

ほとんどは軽く撃破した。

でも・・一人だけ強い勇者がいたんだ。

しかもオレとチャラ男は彼に見覚えがあった。


他の勇者よりひときわ幼い彼、・・

おこさまゆうしゃくんだった・・・

 あーらま、おひさしぶりー。おこさまゆうしゃくん。

う~ん、召喚除けをつけてたのに召喚されちゃったんだね。


強いって基準で行くなら召喚されて当然でしょうけど

ちっちゃい彼にはまだまだ早い。


さて、ちゃんと帰してあげないとねぇ。

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