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187ページ コワレタ世界。

 領主の街の北東の部分に神殿はあった。

今までの世界だと神さまとの会話は神殿に居る人には

モロバレになってることが多かったので夕方の人の少ない時間にお参りした。


助力をお願いするべくお祈りする。


ココの神さまは人族だった。

威厳とか感じさせないなんだか疲れた感じの中年。

ハッキリ言えば薄毛のオッサンだった。


あ! 考えてることはモロバレなんだった。この部屋って。

す・・すみません・・


「あぁ・・7そういうことは気にしなくていいよ。

慣れてるからね。

でも困るんだよね。アレを壊されると。

アレでも世界の再生のために設置してるんだから。」


この世界はそれこそ世界大戦を全種族を巻き込んでヤッテしまったせいで

世界がほとんど崩壊したと言う。


この神様は大戦が終わってからの赴任で只今再生作業の真っ最中だそうだ。


だからって異世界人を召喚する必要なんかあるんですか? 

それにゴーレムは壊してませんよ。

召喚陣を削っただけで。


「君たちはあの召喚陣で来たのかね? オカシイな? 

アレは森の強くなりすぎた魔物を召喚してゴーレムのエネルギーに

するためのモノなんだ。

殺す訳じゃあなくて一定の魔力を吸い上げてから解放する。

異世界からの召喚には設定してなかったはずだけど。」


なんだか話がズレてるねぇ・・

あ! チャラ男が召喚陣の写真を撮ってた! 

なので見てもらった。


「これは・・ホントにコレだったのかね? 

う~ん・・結論を言うと書き換えられている。

コレだと君たちが召喚されても無理はない。」


誰がやったのかお心当たりがありますか? 

他のゴーレムの召喚陣は書き換えられてないんでしょうか? 


「心当たりなど・・無いな。

勇者を召喚する必要は今の所無いんだよ。

世界は滅びかけたがコレでも大分再生してきたんだ。

もとどうりまでには時間が必要だが緊急な脅威はココには存在しない。」


となると誰かのイタズラでしょうか? 


「イタズラか・・・あるかもしれない。

ゴーレムは大きいが登れない訳じゃあない。

森から召喚した大物な魔物も魔力は奪われても逃げ出せるようになってるんだし。


ともかく他のゴーレムの召喚陣のチェックをして置くよ。

君達の帰還はアレに連絡してはおくけど少し時間がかかるかもしれない。

ココは君たちの所とは別の枝なんでね。


あぁ・・あの君たちが不安定にしたゴーレムは心配いらない。

さっき元に戻しておいたから。」


ありがとうございます。

しばらくこの街に滞在でかまいませんね。


「連絡するからあまり動かないで居てくれると嬉しい。

こっちが迷惑を掛けてるのにスマンね。」


神さまはなんだか疲れが増した雰囲気だった。


神殿に戻ったけどどうやら今回は他の人にモロバレにはなっていなかった。


ともかく一安心して帰還の連絡が来るまで待つことにした。


そして神さまは連絡して来てくれたんだけどソレは帰還の連絡ではなかった。

勇者と戦ってほしいという依頼だった。

 戦争は終わってるようなのに勇者と戦えってどういうことなんですかね? 


魔物でも魔獣でも魔族でもない相手。

勇者が敵だなんてどうしたんですかね? 


でも解決しないと帰還できないとなればやっぱり相手が勇者でも

やらざるをえないでしょう。

神さまのご依頼だし・・


さて、どんな勇者なんですかね? 

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