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162ページ 騒動の大元。 

 引きこもり魔族はコレでも王族だったんだそうだ。

魔王さまはさっさとお帰りになられたけどちゃんと彼にはお迎えが来た。

魔王さまの滅びゆく草原は復活したのでお怒りも少しは収まったことだろう。


迎えに来た執事な魔族さんにお礼を言われた。

時々マジメな魔王さまをからかっては騒ぎを起こすのが引きこもり魔族の

悪いクセなんだそうだ。

メーワクな王族だねぇ。


多分また懲りずになにか仕出かしそうな気がする。

「不思議の国のアリス」のチェシャ猫みたいな笑顔で帰って行ったから・・


魔王さまのくれた小さな宝箱にはキレイな魔石でできた

スカラベみたいな彫刻が入っていた。

どうやら毒に反応して色が変わるらしい。

でも、毒と薬は紙一重だからねぇ。

コレも使い方の難しい代物かもしれない。


首輪の付いた王さまたちは謝って来た。

問題は解決したのでもう帰ると言ったが困惑していた。

そりゃあそうだろう。帰し方なんか知らないんだもんね。


神殿に案内させて皆でココの神さまにお祈り。

いつもの白い部屋だった。

でもなんだかリビングルームのしつらえになっていた。


神さまは高校生くらいのお兄さんだった。


「あー、お疲れさま。

魔王と一戦やらかすかと期待してたんだけどね。

アレも真面目なのはいいんだが見てる方としてはつまらなくてねぇ。


君達が捕まえたアイツをちょっとツツイてイタズラさせてみたんだよ。

久しぶりに笑わせてもらったよ。

魔王アイツも発散できただろうから暫くはこの世界も平和だと思うよ。」


えーと・・まさかこの騒動の大元ってアナタなんですか? 


「うん。魔王アイツがストレスを溜めすぎると言いたくないけど

あのダンジョンよりもっとコワイことがね起こりかねないんだよ。

ココの世界だとね。

でも本人には自覚が無いんだ。


時々ストレスを発散させてやらないといけないからね。

これでも結構大変なんだよ。

今回はおかげで助かったよ。


バイトなお兄さんには連絡したから君たちがよければ今すぐにでも送還してあげよう。

どうするね?。」


はあ、、よろしくお願いします。

もうこんなにあっけらかんとされてると文句を言う気にもなれないよなぁ。


ということで帰って来た。

元の世界での経過時間三十分。

ヒーローさんの楽屋なんかを見せてもらってたことになった。

ちなみにおっこちた大道具さんは足の小指の骨が折れた。

ちょっとのケガだと同情よりからかいが多くなっちゃうね。


チャラ男父は迅速にバイトなあの人に連絡してくれていた。

おかげで色々な処理が簡単だったそうだ。


ヒーローさんはなんだか気が抜けたみたいになっていた。

まあ、召喚されるとだいたいこんな感じだね。

アレは、「妙な夢見た。」でなかなか済ませられないもんな。


映画は無事に完成した。

大ヒットとはいかなかったが評判は結構いいらしい。

ヒーローさんはチャラ男父に連れられて体育館に来た。

あー・・また増えちゃったね。

まあ、ココは師匠が増築し放題な場所なんでいくら増えても

別に困りはしないんだけど。


イケメンが〔スカラベ〕を見ながら言った。

「あの世界の王さま達に付けた首輪って外したっけ? 」

えっ! ・・外してなかった・・


ま・・まあ、アレの主人設定はオレだけどこっちの世界から

あの世界まで命令なんか届かないだろう。

放置しても・・・


や・・やっぱりバイトなあの人に相談してみよう。

問題が解決したのにアレが付いたままってやっぱり気の毒だもんなあ。

 王さまたちが隷属の首輪付きだなんてカッコ悪いよねえ。

偉そうにしてても首輪ついちゃってるんだもの。


魔王さまってマジメな方だったんですね。

なるほど、ソレで色々からかいたくなっちゃうんだね。

今回はちょっとソレの度が過ぎちゃったんでしょう。

プププ・・懲りてないところが引きこもりさんの面目躍如って

とこなんでしょうね。


ヒーローさんはヒーローやってるのにヒーローじゃあないよ

って言われたようなもんですね。

ちょっと微妙な感じの魔法剣士・・

チャラ男くんと被ってます。

どうしたもんですかね。

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