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160ページ 首輪。

 ダンジョンから出たら溢れた魔物の相手をしてる騎士団の司令部のソバだった。

一応ボスを倒したこととコアを外してきたことを教える。


魔物の始末・・頑張ってください。


え? 魔物をオレ達に始末しろって? 

そんなのは聞いてませんよ。

ダンジョンボスをやっつけろ! としか言われてません。

ソレはあなた方のお仕事でしょう。

余計な手出しをして手柄を取られたなんて言われたくないデス。


まだなにか叫んでましたがこれ以上は魔物は増えないからね。

安心して退治に励んでくださいねぇ~。


でもヒーローさんがなんとかしたいと言うので仕方なく魔物のリーダー格な

感じのヤツラに電撃の魔法を落としてやった。

ヒーローさんは驚いてたけど四人も勇者がいたらそれくらいは・・まぁ・・ね。

簡単でぇ~~す。


ということで召喚された場所のお城に転移。

召喚されたときにオレ達に偉そうに命令してくれた貴族に報告。

さて・・ココからは大人のヒーローさんに交渉役を委任。


目的のダンジョンボスをやっつけたら帰してくれるって言ったよね。

あ~・・やっぱり帰せないんだね。

ほほぉ~・・ここの王様に仕えて魔物退治やら戦争のコマとかにナレ! 

って言ってるよ。


あーっ! ヒーローさんが怒っちゃったよ。

隷属の首輪が発動! 

いけねぇ! 外すの忘れちゃってたよ。

ヒーローさん・・倒れちゃった。


オレ達はレジストできちゃうんで忘れてた。

あー・・すんません・・今外します。

外した首輪は転移させた。

王さま以下偉そうな貴族の方々にプレゼント。

プププ・・慌ててる慌ててる。


さて・・大丈夫ですかヒーローさん。


「君たちはあの首輪・・平気だったのか? なぜ? 」


あー・・まあ・・何度かああいうのを付けられましたからレジストできるように

師匠に仕込まれたんです。


「なるほど・・オレは君たちの保護者な気分だったんだが

ただの足手まといだったんだな。」


そんなことないですよ。

ヒーローさんは大人です。

大人には信用って強い武器がありますからね。

オレ達はガキな中学生でしかないですからいくら強くても信用なんかされません。


ヒーローさんが居てくれたおかげでオレ達は連中の視界外でしたからね。

色々探るのに好都合でした。


「そうか・・オトリくらいには役にたったのか。

なんだか納得しにくいけど仕方ないな。


でも、もう帰れないのか・・

映画を完成させたかったんだが。」


帰還はココの神さまにお願いすれば何とかなると思う。

ソレを説明しようとしたら広間の床が光り出した。


魔族の王さま・・そう! 魔王さまのご来訪だった。

 いやあ、ヒーローさんは頑張ったと思うよ。

いきなり六人もの子供の保護者役なんて普通無理だよねぇ。

まあ、保護なんか必要のない連中なんだけどさ。


そういえばとっ捕まえた引きこもり魔族はどうしたんだろう? 

魔王さまが来たってことはアイツのことだよねえ・・きっと。

さて、上手いこと帰れますかね? 

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