16ページ 屋上。
ダチ勇者……あ、元勇者か。
連中に昼休みの屋上に呼び出された。
皆別のクラスだから大抵話がある時はココだな。
屋上はそれなりに生徒が集まっている。
先生の目があまり届かないので憩いの場ってとこだね。
何事かと思ったら
「魔法が使えるんだけどどうしよう……」だった。
まあ、コイツ等は召喚は一回だけだし威力なんて無い。
土魔法ができたヤツは粘土でフィギアモドキが造れるだけ。
雷魔法ができるヤツは威力は無いしコントロールが効かない。
(兄貴のガラケーを充電してみようとしてこわしたらしい)
問題は風魔法ができるヤツだ。
コイツさっきから女の子のスカートをちょっぴりめくってる。
あ! 見てたのがバレた!
ち、ちがう!
見たんじゃあない!
見えたんだ!
暴力反対!!!
あー、オレまでゲンコツかよ。
しかしまあ、イイものを拝ませてもら……
ゲフンゲフン。
ともかくココは魔法は無いことになってる世界だ。
使えるだけスゴイことではあるんだが手品ということにしておくように
連中に釘を刺しておく。
この程度じゃあ大した役には立たないし
見返りがさっきみたいにゲンコツになりかねない。
ガラケーは犯人だとバレてないようだがバレたら……ねえ。
そうこうしていたら話題があのヌルゲーになった。
開発担当が行方をくらまして途中で別のヤツが造ったんだそうだが
コレがダチの兄貴だったんだそうだ。
ほとんど初めてだったらしい。
できたことはできたが結果があのヌルゲーなので困ってたんだそうだ。
会社も周囲も本人も。
そこでなぜかあのカメレオン魔王さんに相談したらしい。
アノ人はかなりのヘビーユーザーだからねえ。
発売は遅らせることになっちゃったようだけどモニターどもの評判は
かなりいいそうだ。
ふ~ん、それはもう一度試してみたいな。
魔王さんには完成品が渡ってるそうなのでこれは明日にでも行ってみようかね。
そう思ってたら先生が一人突然屋上に来た。
ありゃ? めずらしい。
ココはほとんど先生が来ないからこんなに生徒が集まっちゃうトコなのに。
なんでも雨漏り修理の業者が来るのでしばらく立ち入り禁止に
することになったそうだ。
ヤレヤレ、憩いの場だったのに。
結局最後に屋上から出ようとして目眩がした。
あ! ヤバイ! と思ったら召喚陣が光ってた。
またかよー!!!
う~ん、平和な学校からの召喚かぁ。
クラスまるごととかじゃあなさそうだよね。
屋上って結構立ち入り禁止だったりするんだけど
マモルくんの学校って立ち入りオッケーなんだね。
さて、今度の相手は何者かなぁ?




