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157ページ ヒーローさん。

 終業式も終わって学年末の休暇に入っている。

今日はチャラ男父が関係してる会社の作ってる映画撮影の見物に来ている。

まあ、社会見学だね。

チャラ男とダチどもとイケメンが一緒だ。

チャラ男くんのお供でぇ~す。オマケとも言う。(笑。)


特撮ヒーロー物といえばイメージできるよね。

あんな感じだ。

役者さんもスタッフも監督さんまで若い。

元気のいい現場ってヤツかな。


でもヒーロー役はいささか元気がないね。

動きも重いし殺陣の人たちと微妙にテンポが合わないのが見学者なオレ達にも分かる。


チャラ男父は監督に言って休憩を入れさせた。

スタッフみんながホッとしたのが分かった。


ヒーロー役さんを呼んでオレ達とお茶にした。

エライさんが息子と友達を連れて現場に来たなんて迷惑だろう。

でも、そんなことはおくびにも出さずに応対してるヒーロー君。

なかなかできたヤツなのかも。


でもなんで調子が今日は悪いんだろう? 

鑑定したら足首にキてた。

なるほど・・コレが影響してたんだね。

こっそり回復魔法ヒールをかける。

仲間連中は気づいてたがシランプリ。


休憩後の彼は調子を取り戻した。

撮影は順調に進みそうだ。

チャラ男父はコッチを向いて頷いたのでやっぱり気づいてたようだ。

まあ、今日は楽しかったからお礼みたいなもんだね。


表が華やかなほど裏というのは落差があったりするから

まあ、面白いということになる。

普段見ないことは興味深いもんだしね。


ヒーロー役さんは役者なのであくまでも役を演じている。

でもまさか実際にヒーローをヤレ! って言われるとは思わなかっただろう。


チャラ男父が監督と話に行ってる間に召喚されちゃったんだ。

オレ達6人とヒーロー役さんが。

誰も見てなかっただろう。

大道具の担当の人がセットの上から落ちたのが見えたから。

向こうに気をとられてたはずだ。


オレ達もそっちに目が行ってたもんな。

なので召喚陣に気づくのが遅れた。


さて・・どうしたもんかね? 

ヒーローさんは勇者じゃあないみたいだが・・

書き換えて勇者と言うことにしちゃおうか! 


オレ達が動きやすいように目くらまし役に任命しよう。


なんだか悪役めいてきたマモルくんなのでした。

 あーっ! 勝手に勇者にしちゃってるよ。

いーのかねぇ・・いくらヒーロー役やってる人だからって。


マモルくん、書き換えに慣れ過ぎてませんかね? 

どこかでボロが出ないといいんですけどね。

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