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152ページ 薬草。

 まだ参拝してないのにもうご招待がきちゃったよ。

一応警護として留学生と転校生と元魔王さまに残ってもらう。

オレとイケメンとチャラ男が行くことにした。

大人代表は僧侶な先生に来てもらう。

神殿はそれほど遠くなかった。


招待主は神殿長だった。

神様からお告げが有ったんだそうだ。

異世界の勇者が迷い込んだので問題の解決を依頼してみるように・・と。


わざわざお呼び頂き恐縮です。

明日には参拝させて頂くつもりでした。

いかんせん連れが多いのでご迷惑をおかけすることになりそうです。

我々で解決できるような問題なんでしょうか? 

未成年だらけの一行なんですが。


「そちらの神官殿は薬神のご加護をお持ちです。

きっと我らの望みをかなえていただけるものと。」


ココは神殿でしょう? 

神官が足りないとは思えませんが? 


「神官は人数はいても力量は足りません。

私とて他に人が居なくてやむをえず神殿長をしています。

戦争で力量のある者たちが大勢戦死してしまいました。

後方の比較的安全な場所に居たはずだったのですが。」


それで具体的には何を? 


「回復魔法は訓練で伸ばせますがまだ時間がかかります。

回復薬で足りない分を補いたいのです。

ですが栽培地も採取地も戦火に会ってしまいました。

お告げによれば神官殿が解決手段をお持ちだと・・」


どんな薬をお望みなんでしょう? 


「できましたら全てです。

欠損部位の復活薬などはココでは夢でしかないですが

できるものならソレを望んではいけませんでしょうか? 

戦争でそういう体になってしまった者が多すぎるくらいで。」


イケメンは受けてもいいと返事をした。


特別な薬は神殿で管理すること。

利用者から料金を取ってもよいが常識の範囲内な値段で。

払えない人には分割払いとか後払いも認めること。


戦争で神殿もかなりな打撃を受けているようだ。

転移してきたのが戦争の最中でなくて良かったと思ったね。


ココにある薬草はイケメンのお祈りで山ほど増殖できた。

薬にするのはココの神官たちや錬金術師、魔女とも呼ばれる

薬の専門家なんかに頑張ってもらうことになった。


欠損部位の復活薬は難しい・・

時間のかかるモノでいいならオレのアイテムボックスにコレクションしてある

〔ちょっと変わった薬草〕を使えばいいんだよ。

でもスピードアップした最新のバージョンはドラゴンのシッポと盛大な魔力が

必要だからね。


でもまあ、無いモノは仕方ないので旧バージョンのレシピを

イケメンのお祈りで増やした〔ちょっと変わった薬草〕とともに渡すことにした。

戦争の被害を少しは減らすことになるといいよね。


明日にまた皆と一緒に参拝にくることにして退出した。

神殿長は門まで見送りに来てくれた。恐縮しちゃうね。


宿に戻ったら領主の使いまで来ていた。

でも、待ちくたびれたようで居眠りをしている。

警護みはりの騎士が起こそうとしたが起きなかった。


来たら起こせとは言われなかったそうなのでせっかく気持ちよく寝てることだし

寝かせておくことに。


皆起きていたので班長だけ集めて事情報告。

明日には神殿に参拝することは変わらないと伝える。

上手く行けばそのまま帰れるだろう。


領主? ほっときたいね。

ロクでもないことを依頼されても迷惑だもんね。

 あー・・仕事の最中に寝ちゃってるよ、使者さん。

マモルくん結構意地悪だねぇ。

やっぱりあの強引な最初の役人さんの事を怒ってたのかね? 


神殿の依頼はイケメンのお祈りで解決したようです。

さて簡単に帰宅・・といきますでしょうか? 

領主さん怒らせてもいいのかねぇ。

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