表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
150/201

150ページ 宿。

 街の外側と柵の間はテントだらけだった。

ココは城壁外の市場になってるようだ。

人魚の神さまの所の街もこんなだったよな。


街に入るのには入場税が要るようだ。

入らなくても用事はほとんどココで済みそうだけどさすがに宿までは無い。


なのでまず軍資金を捻出することにした。

以前は異世界のお金をムリヤリ両替してもらったり貴金属なアクセサリーなんかを

換金したりしたけど今回は銀の棒にした。


インゴットなんかだと目立つからね。

銀だと分かれば素材自体の値段で換金できそうな気がしたんだよ。

まあ、ボられてるのはすぐ分かる。

鑑定はさっきから使いまくってるしね。


ボってるのは分かってるんだぞ! とほのめかして脅し気味に情報収集。

城壁の中の事を中心に、この世界の様子もさりげなく聞き出すことにした。


まずみんなで泊まれる宿の確保からしないといけないしね。

何軒か廻ってクラスメイトに必要なモノも仕入れる。

フード付きのローブとか鉄の剣とかポーチとかバッグとか。

ごく普通の旅人に見えるような代物だね。


一軒で買うと目立つから何軒かに分けたりした。

ともかく目立つのは厳禁だ。


何事もなく元の世界に帰る。

ソレが第一目標だね。


結局宿はこの街で二番目に大きな宿になった。

一番は貴族様御用達らしい。

二番はそのお供とか傭兵団、大きめの冒険者の団体なんかの御用達だそうだ。

会議室もあるらしいので事情説明はしやすそうだ。


ということでバスから街へ班分けして移動。

モチロン皆旅人に偽装した。

ココにはステータスとかで身元確認とかする設備は無い。

有り難いかぎりだね。

まあ、あっても偽装と書き換えしちゃうんだけどね。


バスも放置はできないのでアイテムボックスに入れた。

魔力量が増えたせいか最近また容量が増えている。

何でも入るから便利だよなぁ。


夕食の後にミーティングで事情説明をした。


どうやら今いるところは異世界だ。

今夜はココに泊まることにする。

単独行動は禁止する。迷子マーカーを付けさせてもらう。

帰るにはココの世界の神さまとコンタクトを取りたい。

明日には神殿に参拝して帰還をお願いしようと思う。


金の心配は要らない。

ココの宿なら半年くらい泊まれるくらいは準備できた。


オレ達が街の様子を見に行ってる間に転移経験の有るヤツラが無い連中に

色々説明して置いてくれたらしい。

特に不満も出なかった。不安は隠しきれてなかったけど。


ともかく今夜は安全に屋根の下で休める。

そう思って皆を部屋に帰そうとしたら宿の主人がやってきた。

街の主人である領主の役人が来たと言う。


あー・・なんかオレ達が異邦人だとバレてるっぽいね。

明日には帰還のメドがつきそうなのになぁ。

 元の世界だとお金なんか稼げない子供だけど異世界なら

高額所得者になれるマモルくんたちです。

30人くらい軽く面倒をみれちゃうんですねぇ。

いやぁ・・うらやましい。(笑。)


神殿に行って神さまにお願いすれば多分帰れるんでしょうけど

お役人にバレちゃいました。

タダで帰してくれるなんてのは期待薄・・でしょうねぇ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ