147ページ ガシャドクロ。
召喚ポイントは一応神殿の一部だったそうだ。
古い神殿なので改修されまくっているのでもう迷宮めいていると。
訳の分からない建物やら通路やら小部屋隠し部屋が満載で
住人でも全部分かってる人は少ないと言う。
まあ、外にちゃんと出られたからよそ者なオレ達には
関係ないと言えば関係ないね。
さてスケルトンだけど五体から十体くらいのグループで王都の周りに
突然のように出現してまた消えてしまうらしい。
まあ、遭遇すると攻撃もされるししょっちゅうそんなものがうろついてるんじゃあ
平気じゃあいられないよね。
しかもグループの数がハンパないそうだ。
砕いて動けなくしても消えてしまうし、また別のグループが現れるとなると
エンドレスな相手と戦ってる気分になるよね。
お試しで少し相手をしてみることにした。
うん・・ちゃんと砕くまで動きが止まらない。
ひとつグループを消しても嗅ぎつけたように別のグループが寄ってくる。
そして増えていく。
魔法も使ってみたけどほとんど効かない。
ガイコツだからねぇ。
肉体的なダメージって受けようがないのかも・・
魔王さんもいろいろ試してたけど落とし穴で埋めても這い出して来るんだもの。
処置無しだね。
あー・・コレって疲れがたまっていくんだな。
回復魔法を使ってても気が滅入っていくだけだよ。
転校生はまだスタミナが足りない。
回復魔法を飛ばしたけど敵のスケルトンに当たってしまった。
ところが妙な事が起きてしまった。
スケルトンが人間の姿になってしまったんだ。
でもそのまま倒れた、、、。
そして消えてしまった。
訳がわからない。
ゲームだとアンデッド系には光魔法とか回復魔法が効く。
回復効果のある薬や聖水も効くこともある。
なのでエリアヒール(広範囲回復魔法)を使ってみた。
届いた限りのスケルトンは人の姿に戻った後消えてしまった。
ゲームで使ってる対処方法は全部効いた。
ココの人たちはそういう対処法は知らなかったようだ。
案内係に付いて来た騎士さんは驚いていた。
そんな対処法があったのか! と。
そして・・スケルトンが戻った人の姿に見覚えのある人が何人も居たんだそうだ。
何年か前の戦争での戦死者だ・・と。
アンデッドにならないようにちゃんと儀式と供養が行われたはずだと言う。
ではなぜ?
皆で頭を悩ませていたんだけどそれどころではなくなってしまった。
身長が10メートルはあろうかというスケルトンが出現したんだよ。
浮世絵にでっかいガイコツが描かれてるのがあったけどアレの同類かもしれない。
アレは〔餓者髑髏〕って言ってたよな・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。
くっそう! なんでこんなに無駄にデカいんだ!!
デカすぎるヤツなんてキライだぁ!!!
あー・・気にしてないかと思ってたけどやっぱり気にしてたんだねえ・・身長。
マモルくん・・ソイツに比べたらみんなチビだよ。
さっさとぶっ壊しちゃってイイよー。




