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146ページ スケルトン

以前、魔王さんの送還陣は問題アリだとバイトなあの人に怒られたんだけど

どうやら二人の間で調整ができたようで今回の術式なら大丈夫だそうだ。


二人はそういう呪術やら魔術なんかの議論が好きなようで師匠の部屋だというのに

延々と居座って聖女さんを困らせてたりする。

忙しいんじゃあなかったのか? と思ったりするんだけど。


送還ポイントはほとんどズレてなかったようだ。

でも誰も居ない。

以前、召喚主が居なかったときは出口が見つからなかった。

でも今回はちゃんと見つけましたよ。

でも、延々とラセン階段なのには参ったね。


10階分くらい登ったらやっと出口だった。

でも出たのは塔の上。見たところ5階分くらいかね?

残りの5階分は地下だったのかな?


塔の外壁に階段が付いていた。

上がって降りるためだけの塔・・・

訳わかんないよなぁ・・誰だよこんなの造ったの! 


「超芸術トマソン」を連想したけど使ってるようだから

無用の長物って訳じゃあないね。

トマソンには成り切れてないってところかな。


降りた所で兵士に囲まれた。

友人を探しに来たと伝えたら武器を突き付けられたまま塔にくっついてる

館に案内された。


3人ともそこの広間で偉そうなオッサン3人に囲まれていた。

勝手な召喚は困ります! と抗議した。


1人は怒った。1人は恐縮した。最後の一人は懇願した。

彼等はこの世界の神官なんだそうだ。


スケルトンが突然のように増えて行きとても対応しきれない。

戦力はできる限り投入したが完璧に砕くまで動き続けるので始末に負えないと言う。


骸骨野郎スケルトン・・ね。砕かないとアカンのか。

シンドそうだよなぁ。


どうする? 引き受けるか? 

転校生は引き受けたいという。

留学生はどこまでできるか分からないという。

イケメンは勇者が揃ってるからイケルんじゃないかと言う。


召喚されたからっていつも目的を達成できるとは限らない。

なのに助けるのが当然だとばかりに怒られても困る。

オレたちはそれなりにレベルが高いけどレベル1な初心者の勇者だったら

どうする気なんだろう?。


特訓するとしてもソレで間に合うかどうかも分からない。

前回のように相手が大軍だったりしたらとても勇者が1人で解決できるとは

思えないしね。


ガイコツ・・理科室の骨格標本の模型だけで充分なんだけどなぁ。

超芸術トマソン。

不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。

存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において

芸術よりももっと芸術らしい物。


役に立たない非実用的なモノ、、ね。

なんだかいっぱいその辺に溢れてる気もしますけど。

まあ、芸術的存在にまで行ってないからトマソンとは

呼んでもらえないモノたちなんでしょうねえ。


役に立たないってところはちょっと惹かれますね。

なんだか親近感を感じちゃうので。

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