144ページ 終わり方。
師匠にバイトなあの人と魔王さんも付いて来た。
魔王さんは禁忌なオーガを調べていた。
ほとんど同じモノだという。
死んだので呪術は解けて姿は人に戻れたけど体質その他はオーガそのものだと。
ココの爆乳女神さまも驚いていた。
禁忌な代物だということはご理解いただけたようだ。
師匠な勇者さんは前回と同じように出て行って前回と同じように〔消去〕した。
でも今回は禁忌なオーガを何体か捕獲した。
バイトなあの人、魔王さん、爆乳女神の三人で相談して
聖女な奥さんを呼んで解呪した。
魔王さんは解呪よりかける方が得意らしい。
ところが解呪したとたんにオーガが死んでしまった。
解呪がスイッチになっていて別の呪術が発動したそうだ。
どーやら犯人は秘密を洩らさないようにいろいろとイヤな仕掛けをしたようだ。
でもね、コッチには魔王さんが居るんだよ。
なんだか黒い笑顔をしたと思ったら別の呪術を設定して聖女さんに解呪させた。
どういう理屈なのかは分からなかったけどオーガの姿は人に戻ったし死ななかった。
それでも姿以外はほとんどオーガなようで尋問してもオレラには意味不明だった。
魔王さんは振り向いておれのアイテムボックスから用途不明な魔道具を出させて
オーガに取りつけた。
オーガの頭の上に映像が浮かんだ。
なるほど・・記憶の再現装置か・・禁制品ものだねぇ。
ちなみに解呪前のオーガには効かなかった。
呪術が邪魔をするんだろうか?
何処かの国の騎士だったようだけど戦場の死に際に拾い上げられて
本人の意思なんか関係なくオーガにされて指揮官役として配置されたようだ。
ほとんどのオーガは犯人がクローンのように増殖させて
指揮官の言う事を聞くように改造されていた。
逃げて行った連中は指揮官が死んだのでコントロール外になったようだ。
師匠な勇者さんは色々と戦場やら拠点やら調べ廻ったがこの騒動の企画者は
見つからなかった。
証拠らしきものもほとんど灰になっていたと言う。
バイトなあの人は上の方に連絡して他の世界の管理神たちに
警報を出してもらったそうだ。
またやるかもしれないから・・・
オーガを排除できたので元の世界に帰ることになった。
王さまも勇者たちも感謝してくれたけどスッキリした終わり方とは言えなかった。
転校生勇者はゲームのように魔物と戦うことをイメージしていたようだったけど
現実は違う。
スッキリした終わりばかりではない。
そしてこれからも悪夢のように続くかもしれないということに
ショックを隠せないでいた。
まあ・・お疲れさん。
レベルも低いのに頑張ったと思うよ。
これで一応一件落着だね。
あとはバイトなあの人達の仕事だろう。
そう思ってたらアノ世界の勇者がやってきた。
暫く修行をさせてほしいと言う。
あー・・また増えちゃったよ。
師匠な勇者さんも忙しいのに・・
はぁ? 面倒をみろって・・
なにを丸投げしてんですか!
あなた(バイトなあの人)丸投げキライだったんでしょう!?
「お前ならできる! 」って勝手に決めないでくださいよー!
なんだかイヤーな雰囲気になってきましたねえ。
こういうのヤなんだよねえ・・
苦手なんだよね、陰謀臭のある話ってさあ・・
マモルくんますますバイトくんみたいになってきましたね。
召喚されなくても〔お仕事〕が来ちゃってるなんてお気の毒さま。
ハハハ・・ご健闘をお祈りしまーす。




