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142ページ 下準備。

 巨乳・・いや爆乳な女神さまとの会話は例によって全部

あの場に居た連中にダダもれだった。


王さまはまだ口がきけないみたいだったけど頭を下げられた。

まあ、しゃーないね。


まずは情報収集。

オーガはどこにいるのか。

どれくらいの規模なのか。

こちらの戦力。

向こうの領域とこちらの領域の地図。


そして・・戦力外になってる勇者と神官。


神官は残念ながらダメだった。

体のほうは回復していても心が戻ってきていない。

オレは心理学者でも精神科医でもないから管轄外だ。

気の毒ではあるんだけど・・・


勇者はさすがに勇者なだけあって正気を保っていた。

手首から先、足首から先が片方づつ無い。

削いだように体の筋肉があちこち失われていた。

オーガに喰われたんだと言う。


高校生勇者の持ってた神官ちゃんのお守りのような魔道具を持っていたので

死の直前で戻れたんだそうだ。


オレの回復魔法ではとても欠損部位の復活はできない。

なのでアイテムボックスの薬を使う。

イケメン神官が色々研究した成果で復活のスピードが大幅アップしてる

〔ちょっと変わった薬草〕で造った薬。


あの薬草とドラゴンのシッポと師匠の魔力を盛大に込めてあるアブナイ代物。

実はこのバージョンは初使用なんだよ。

ハハハ・・実験台・・もとい臨床モニターだね。


結構効いたようで4日程でだいたい元通り。

でも戦力になるにはもう少しかかるだろう。

復活部位が体になじむのには時間がかかるし

フルパワーで戦ったら神官ちゃんが治したあの女の子勇者のように

倒れてしまうだろう。


勇者は感謝してくれたので彼からも情報収集。

氾濫前にもオーガと戦ったことがあるそうなんだけど

今回のオーガは2倍くらい強いしなんだか頭もイイと言う。


コレはやっぱり誰かオーガに細工とか改造とかしてるんだろうか? 


氾濫してきているオーガはどの種族の国でも関係なくまるで軍隊アリのように

蹂躙して移動しているという。


転校生勇者はおびえてる。

ココの勇者の姿を見て自分がそういう目に会うかもと今更ながら思ったようだ。

無理もない。


でも彼にはまだ少ないながらも勇者の力がある。

準備をしつつ彼を特訓した。初級コースだけど。

まあ、スジは悪くないね。


ココの勇者も負けるほどのオーガにオレや転校生勇者だけで勝てる訳も無いので

騎士団その他この国の戦力とこの国の背後の国からの援軍にも出てもらうことに。


まあ、得意の雹と電撃で敵の力を削いだ後に騎士団やら援軍やらの方々に

トドメをお願いすることにした。

オーガの進行方向のあちこちにココの魔導師たちといっしょに落とし穴なんかの

ワナも仕掛けた。

連中の進軍コースを少し誘導してみたんだよ。


ココの勇者も魔法でなら攻撃に参加できると言うので一緒にいてもらうことにした。


転校生! 実戦をよく見とけよ! 

戦争は正義の闘いじゃあないってことがきっと分かる。

キレイなもんじゃあないってこともな。

 なんでオーガばっかり出てくるんですかねえ。

いや・・キライじゃあないですよ。

テンプレなオークとかゴブリンに比べたら強いですし。


さて、これはやっぱり師匠な勇者さんに来てもらった方が

いいかもしれませんねぇ。

まあ、どんなオーガか確かめてからでしょうけど。

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