14ページ 帰宅願い。
ココの世界の魔族は魔素がないと生きられないらしい。
魔族の国はその魔素が発生しやすく溜まりやすい所に
何千年と続いていたそうだ。
人の国はその魔素を浄化し発生を抑える方法を発見した。
片端から浄化しまくって魔族を追い詰めあげくにこの大陸から
追い出すことに成功したと言う。
ダンジョンはその頃から徐々に発生が増えてそこからあふれる魔物に
悩まされている。
ふ~ん、やっぱり魔素が違う処から発生しちゃったんだろう。
ダンジョンの発生理由ってはっきりしてないようだけど
絶対無関係とは思えないもんな。
まだレベルがさほど上がってないオレ達を呼び戻すなんて
大分あわててるようだ。
どうやら魔素の浄化と発生を抑えるためにあちこちに設置された魔道具が
壊されまくっているらしい。
誰か相手を見たんですか?
あー、変な格好の人間で肩にトカゲが乗ってる?
強そうにも見えないマヌケ顔……
アレか? アノ人なのか?
まぁた召喚されちゃってるんだ……
他人のことは言えないけど。
で、でも、コレで帰れるかもしれない!
魔族の国に魔素が戻ればダンジョンも減るだろうし
勇者さんに頼めばきっと連れて帰ってくれるはず!
それにしても魔族はいままでどこに居たんだろう。
どうやら五十キロくらい離れた海の上に大きめの島があってそこにいたらしい。
多少は魔素もあったようだけどやっぱり長いこと続いた国だもんなあ。
戻りたいと思うのは当然な感情だよね。
アノ勇者さんが向こうに居るせいかもしれないけどなんだか魔族のほうに
味方したい気分だね。
ダチ勇者達に〔魔族の勇者〕が知り合いかもしれないと教えて
奇襲なんかしないように説得した。
絶対敵うわけないしね。
前回までのパターンだと向こうから転移魔法でやってきてたんだけど……
と思ってたらいつも通り転移してきた。
バイトなあの人とやけに偉そうな幼女がお供って……
あ! あと魔族が一人か。
アレは向こうの代表だろうな。
さて、ダチ勇者ども!
家に帰してくれるようにお願いに行こうぜ!
サラリーマン勇者は明日もお仕事があるので
モメゴトはさっさと片付けて帰宅します。
バイトなあの方は後始末担当だったりします。
サラリーマン勇者は最近どうもバイトなあの方の
仕事の助手めいてきました。
召喚されまくりなので勝手な召喚をするヤツラの
発見が簡単になるからです。
マモルくんもどうやら監視対象になりかけてるみたいですね。




