表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/201

139ページ 面倒くさいヤツ。

 ドラゴンのチビが学校について来た。

もちろん隠蔽と隠密をかけてある。

分かるヤツはほとんどいない。

ダチ勇者どもとイケメン、ゲンコツ女子くらいだね。


クラスの召喚経験者は「何か変な感じ?」くらいは分かるみたいだけどね。


ところが分かったヤツがいた。

しかも転校生だ。

教室の入り口でたじろいだ風を見せた。


まあ、このクラスは半分くらいが召喚経験者だから

そっちも感じちゃったのかもしれないけど。


一日ずっとこっちをうかがってたけど放課後にオレの所に来て

「そのトカゲはなんなんだ?! 」と聞いた。

魔王さんの魔道具でトカゲに見えてるんだね。


一応、なんのことだか分からないフリをする。


「とぼけても無駄だぞ! ソレから魔力を感じる! 

魔物ならほっとけないから退治させてもらう! 」


コレはオレのだから勝手に手出ししないでほしいね。

だいたい転校初日にケンカなんか売るなよ。


チビはアクビなんかしている。


「コイツは人をバカにしてるのか!? 

人の言葉はわかってるんだろう? 

なんだってこんなにノンビリ風情なんだ! 」


あー・・君さぁ、一体何が言いたいのかな? 


「オレは勇者だから魔物を退治するのが義務なんだ! 

学校に魔物を持ち込んでるお前も敵なら容赦しないゾ! 」


勇者! 

ステータスを確認してみると確かに勇者だね。

ヤレヤレ・・面倒な・・


召喚されたこと・・あるの? 


「有る! でも魔王とは戦ってない。

なんでも魔族の勇者とかが現れて解決しちゃったって言われて戻してもらったんだ。」


へぇ~・・戻せたなんてほとんど聞かないんだけどね。

君はラッキーなヤツなんだな。


ん!・・魔族の勇者? ・・

ハハハ・・なるほど。


中一組を呼んで相談してみる。

転校生コイツをどうしよう? 


結論! 

「召喚1回くらいで大きな顔をするな! 」でしたぁ。


チビを感知できるくらいならソレナリだろうけど

ココの学校には実力者がゾロゾロなので君くらいでは大したことは無いんだよ。


召喚者はこの世界は多いんだ。

君は知らなかっただろうけどね。

戻ってこられたのはハッキリ言ってラッキーでしかない。


隷属の首輪を付けられて死ぬまで勇者をやらされてたかもしれないんだよ。

帰し方を知ってるヤツラばっかりじゃあないしね。


説明のたびに彼の顔が青ざめていく。


「・・・お前らいったい何回召喚されてるんだ? 」


あー・・聞かない方がいいと思うけどね。


「マモルが何回かはもう分からないよなあ・・

オレ達ももう10回近いかな。」


「水増しすんな! まだ7回だ! 

あ! イケメンは10回くらい行ってたか? 」


まあ・・ココの世界で魔物退治なんてしなくていいよ。

チビ(こいつ)もトカゲの魔物じゃあないしね。


「・・じゃあ・・いったい何なんだ?! 」


正体を見せたら彼はひっくり返った。

ヤッパリ面倒くさいヤツだった。

 ダチ勇者たちが最初の召喚で感じてた浮かれ気分のまんまで

帰ってきちゃった勇者くんなんですねぇ。

でもココは召喚回数が多い連中が集まってるトコなんです。

まあ、異世界じゃあないから勇者は別に活躍しなくていい世界です。


チビは分かってるので勇者が目の前で脅しても平気です。

あいかわらず見た目は成長しないようですが

中身はちゃんと成長してるんでしょうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ