表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
138/201

138ページ 真夜中のリビング。

 真夜中にトイレに起きたらオヤジがリビングで酒を飲んでいた。

魔族の神さまのお供えにしたアノ秘蔵酒だ。


一応謝ることにした。

「なんだ、お前が飲んだんじゃあなかったのか。

現行犯で捕まえて叱ってやろうと思ってたんだがな。

お供え・・ね。お気に召したんならよかったな。」


魔族の神さまのことは加護を頂いていて何度かおかげで助かってると教えてある。

部屋のミニ神殿もただのインテリアじゃあないと。


妹の将来を心配していると言ってみた。

周りの女の子たちに相談してみたけどあんまり納得はできなかったと。


妹は今のところ元気な普通の女の子の赤ちゃんだ。

だけど〔戦士〕なんだよ。

強い女の子は周りにもいるけど女の子で戦士だなんて初めてなんだ。


勇者は魔法と武器の両方を使うからまるきりな脳筋にはなりにくいように思う。

でも戦士は魔法が使えない。

だから武器や格闘に特化している。

狂戦士バーサーカーな状態というのは究極の脳筋状態だと思う。


首もまだ座っても居ないのにこんな心配って変かな? 

女の子だから心配なんだろうか? 

あんまり強すぎる女の子になっちゃったらどうしたら・・


飲みながらオヤジは苦笑していた。

「あー・・確かに心配だなぁ。

格闘技とかやりたいって言われても反対できないだろうし。

でも、今はただ普通に元気に育ってくれれば親としては満足なんだよ。

遠い将来より今のほうが大事だと思うよ。


ようするに女の子らしい女の子に育てたいんだな? 

兄貴としては。

まあ、時期がきたらそれらしい習い事くらいはさせよう。

でも、それでお前の希望通りの妹になるとは限らないよ。

川へ馬を連れて行っても水を飲むかどうかは馬次第って言うからなぁ。


お前だって勇者になるなんて思ってもみなかったよ。

あー・・オレも勇者だったっけ。

ハハハ・・オヤジな勇者ってのはあんまりカッコ良くないかな? 」


そういえばオヤジは出張過多な生活のせいで体育館は覗いたくらいで

ほとんど利用していない。

チャラ男はチャラ男父と一緒に体育館に行くのは恥ずかしいみたいだったけど

オレは一緒に行ってもイイかなと思った。


今度一緒に体育館に行こうと誘ってみた。

酔っぱらってたせいか返事は良かった。

ついでにアイテムボックスの魔法を教えてみた。

ココは魔法は制限される世界だけど勇者はそれなりに使えちゃったりする。


ダチ勇者どもも最近は手品の域を超えてるようだ。


オヤジもアイテムボックスはできた。

魔法は雷と風が手品くらいだね。

ココでなければ勇者だからもっと色々使えるだろうけど。

思い付いて回復魔法も追加した。

まあ、二日酔いや肩こりの緩和くらいにはなるだろう。


次の朝のオフクロはなんだか元気だった。

最近双子のせいで疲れ気味だったんだけど・・

あっ! 

オヤジを振り返ったら頷いた。

昨夜教えた回復魔法をさっそくオフクロにかけたらしい。


まあ、これくらいはイイよね。

誰も見てないし気づかれないだろうしね。

 マモルくんの世界で使う魔法は大して威力はありません。

勇者とか魔王とか神さまでない限り。

あとは何度か召喚されてる実力者ですね。


おとーさん勇者の鈴木氏は召喚が一回なので

多分チャラ男父のほうが魔法は上かもしれません。


回復魔法もドリンク剤とか湿布とかよりは少しは効くかな? くらいでしょう。

まあ、使ってるうちに威力は上がってくるかもしれませんけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ