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135ページ ブレス3発。 

 解説は騎士がしてくれた。

第二王子は王妃の息子で第一王子は側妃の息子。

同い年なのだけれど母親の身分のせいで第二王子のほうが優先順位が上なんだそうだ。


つまり第一王子なのに次席なんだね。

何度も召喚を繰り返して陰謀を巡らせていたのは自分が上に成りたいがためだと言う。


何度も? 


何度も! 

学者な魔族の他にも召喚された人は居て色々と使い捨てにされたらしい。


学者な魔族はあのトラウマなオーガのいた世界からの召喚で

関係者と関連したすべては〔消去〕されていると分かって青ざめていた。

呪術でオーガに変身させることを研究はしていたけれど

完璧にオーガに変質させてしまうのは担当外だったそうだ。


サイクロプスは彼の趣味みたいなものでオーガになった魔族の見張りのために

改造したものだという。

改造した・・すごいね。


騎士は実は第二王子側のスパイだという。

第一王子側のスパイが入り込んでいたことも掴んでは居たと言う。

どっちもどっちだったようだ。


学者な魔族は第一王子の指示で戦争を起こした。

第一王子のポイント稼ぎの場を作るために。

第二王子は阻止しようと勇者の召喚をしたんだね。


第一王子のもとには時々報告に行ってたと言うのでその送還陣を使って戻った。

魔王さまは停戦に応じるが第一王子を排除することが条件だった。当然だよね。


素知らぬ顔でココの魔王さまが停戦に応じる意向があることを

王様と王子さま達に報告。

条件が第一王子の排除と聞いてみんなビックリ。

そもそも戦争を引き起こした張本人と説明されてまたビックリ。

騎士も証言しちゃったからね。


第一王子は観念するかと思えばサイクロプスを召喚。

後から聞いたら学者魔族がそういう魔道具を渡してたそうだ。

先に言ってくれよー! 


その場の全員を始末する気になったようだ。

でもね。勇者の従者なんですよ、オレ。

そんなモノは一発で撃破しました。


けど、その隙に逃げる気だったんだね。

勇者な弟は首輪さんに警護に行ってもらってたんだけど

そっちへもサイクロプスが現れて腹いせをしようとした。

首輪さんでは敵わなかったけどトカゲなドラゴンのチビがブレスを放ってくれた。


1発ではなく3発も!。

駆けつけて見れば弟がシッポを捕まえてしゃぶってた。

どうやら魔力をチビに提供したらしい。

ステータスを確認したら魔力がほとんど無くなっていた。

最大保有量がかなりの量なのには気付いてた。

使いようを知らないから安全だろうと思ってたんだけど。


第一王子は奥の手も使ってしまったのであとは捕まるだけだった。

どうするかは王さま達の決めることだろう。


第二王子は子供を巻き込みたくなかったので追い出したというのが

真相だったようだ。

まあ、首輪さんがついてたしね。

ワビてはくれたからもうイイことにした。


停戦交渉も始まったので魔族の神さまにお願いして帰らせてもらうことにした。

報酬に魔力を抑えるアクセサリーを弟用に下さった。

有り難くいただいて帰った。


あー、もちろん首輪さんの首輪は外したよ。

命令だったとはいえ首輪をはめようとしたことを謝ってくれたけど

オレだって嵌めたんだもんね。

オアイコってことにした。


学者な魔族さんも元の世界に帰してもらったけど

オーガのことについてはすべて封印ということになった。

でないと彼も〔消去〕対象になるかもしれないと脅しておいた。

もう勇者さんにあんな悲しそうな怒りをさせたくないし・・


チビのブレスは1発だけだったから弟はブレス2発分の魔力を持ってることになる。

まだ、赤ちゃんなのに・・


まあ、後の事は帰ってから考えよう。

チビのシッポをつかんだまま離さない弟の寝顔を見ながらそう思った。

 王子さまでも自分の事ばっかり考えてられたらやっぱり困るよね。

まあ、自業自得ということになってしまいました。


弟君はドラゴンのチビが気に入ったみたいですね。

シッポがおしゃぶり代わり・・ハハハ。

カッコイイドラゴンだったはずなんだけどなぁ。

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