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131ページ 決裂。

 隷属の首輪を付けてやった魔術師に弟を守らせて召喚主と〔オハナシ〕する。

勝手な召喚はココの世界にもオレ達の世界にも穴を開けてしまうので

世界にとっては良くないと教える。


だいたいこういう連中はそういうことは知らない。

ある程度なら世界が自己修復するし担当の管理神さまたちが

補修したりもするんだけどその辺は内緒。


「さっきの魔族はいったいなんなんだ! 

お前は魔族の味方なのか!? 」


失礼なことを言いますねえ。あの方はココの神さまですよ。


「魔族にしか見えなかったぞ! 」


ええ、魔族で神さまです。ココの世界の管理神ですね。

人間だけでなくエルフの神さまもドワーフの神さまもいます。

ほかにも人魚の神さまもいますよ。


心配しなくても魔族の味方だけする訳じゃあありませんよ。

世界のバランスを考えて調整と管理をされてるんです。

ちょっとしたエコヒイキくらいはあるかもしれませんけどね。


で? まだ赤ん坊のオレの弟を召喚してなにをするつもりだったんですか? 

赤ん坊にできることなんか無いと思うんですけど? 


「ガキのくせに皮肉なんか言うな! 勇者の召喚をしたんだ。

赤ん坊を召喚したかった訳じゃあない! 」


弟は赤ん坊ですがあれでも〔勇者〕ですよ。

召喚されるにはいささか早すぎましたけどね。


まあ、あの魔族の神さまはご縁のある方でしてね。

ココの召喚理由の件を解決しろとのご要望でしたからお受けしましょう。

ただし! 弟に何かあったらその限りではありませんよ。

勝手な召喚でいささか頭に来てるのはホントですしね。


「神に言われたからって問題を解決できるなんて思えない。

お前はまだ子供だろう! 大きな口を叩くんじゃあない! 」


分からない人ですねえ。

見かけで判断しないでほしいですね。

これでももう13歳なんで世界によっては一人前なんですよ。


「13歳だなんて嘘に決まってる。

ソコの赤ん坊と一緒に何処へでも行ってしまえ! 

別の勇者を召喚し直してやる。

殺されないだけ有り難いと思え! 」


勝手に召喚した上に子供扱いしてしかも放り出すんですか。

赤ん坊もいるのに。


勝手にしろとおっしゃるならそうします。

でも次の召喚は多分無理だと思いますよ。

アノ魔族の神さまが妨害されるでしょうからね。


さて、首輪さんには一緒に来ていただきましょう。

折角首輪を付けたんですから役に立っていただかないとね。

 一見小学生なマモルくんなので勇者だと言われても信用なんかされませんよね。

首輪さんがガイド係をしてくれるとイイんですけど。


あ・・召喚目的を聞いてないよー。

こんなんで大丈夫なのかねえ・・

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