表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
126/201

126ページ 魔王から一言。

 王さまに神殿までおいでいただいた。

ついでに王子の彼女な侯爵夫人も。

まあ、王子の姿を見てひっくり返ったんだけどね。


王さまは流石にひっくり返らなかったが青い顔だ。


「王子で勇者なのに異世界の女の子にすべて押し付けてしかも隷属の首輪を

付けさせていた。

承諾もなく人気取りに婚約者にして恋人の夫も殺そうとした。

そうなのか? 」


「私は次の王なのです。魔王に殺される訳にはいきません。

異世界から勇者を召喚したからといってそれがなんなんです! 

昔から何度も勇者の召喚はしてきたでしょう。

私がしたからと言って私だけ責められるんですか? 


彼女は手足を失いましたがちゃんと復活させるための召喚をさせました。

婚約はわたしが性急すぎたと反省しています。


侯爵夫人にはあこがれてはいましたが彼女は既婚者です。

恋人だなんてとんでもないです。

侯爵を殺そうと画策したことなどありません。

きっと勇者の彼女の勘違いです。」


侯爵夫人もそうおっしゃいますかね? 


別室に運ばれた侯爵夫人は全部バレているとほのめかされて白状した。

命までは取らないと言われたようだ。

まあ、画策はしても実行はこれからだったんだね。


王子は手足の復活を望んだが高校生勇者が拒否した。


「大神官の要請は魔王を退けた勇者の手足の復活だ。

なにもしなかったあなたの手足ではない! 

それにこれ以上はしばらく無理だろう。

力を使い果たしてしまったからな。」


ならばと勇者の彼女を処罰してくれと父王に訴えた。

まあ、王子に危害を加えたことには違いないからなぁ。


突然! 勇者の彼女は倒れてしまった。

そして愉快そうな笑い声が響いた。

その場にいた誰の声でも無かった。


「あー、なかなか面白いものを見せてもらったよ。

勇者の彼女は手足が復活したてなのに急にフルで動いた反動だね。

まあ、心配はいらんよ。」


倒れた彼女の上に半透明でイケメンな魔族が浮かんでいる。


「自己紹介といこうかね。

ココの世界で魔王をしている若輩者だよ。

召喚された君たちにはとても及ばないから挑戦する気にもならんがね。


もっともこの彼女にメタボロにやられてるから物理的にも当分は無理なんだよ。

コレは対戦から逃げ出すときに付けたちょっとした呪術みたいなものでね。


様子見しながらちょっと仕返しなんかできたらと思ったんだが

王子の手足で溜飲は下がったよ。

手足が復活できたらぜひとも私の所に来てほしいな。

コマ切れにしてさしあげよう。では失礼する。」


そう言うと溶けるように消えてしまった。


やれやれ・・どこの魔王もちょっと性格とか趣味とかゆがんでる気がするんだけど。

そう思ったら元魔王さまににらまれた。

なんだか思ったことが読まれた気がする・・

気のせい・・気のせいだよね・・きっと。(汗。)


魔王さんがクスクス笑ってる。

・・・あー・・気のせいじゃあ無いかも。

いや・・気のせいと言うことにしとこう。


ホントかどうかは分からないけど当分魔王は動けないみたいだね。


さて、王さま・・コレはどうなさいます? 

オレらは一応勇者の彼女の味方・・でいいよね、みんな。


もっとも聞く前から3人娘は勇者の彼女の味方だったけどね。

 ココの魔王さまって死んでなかったんだねえ。

あー、退けたって言ってたけど殺したとは言ってなかったね。


さて、どうしますかね、王さま。

魔王も敵わないと退散しちゃう召喚者が6人。

気絶してるけど勇者の彼女も居るし、

とても対抗できる戦力は無いよねぇ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ